著者 : 松崎洋
「先生、バスケ同好会の顧問になってください」。赴任した神津高校のキャプテン・磯辺からの思いがけない依頼に、陽一は久しぶりにバスケを教えられると胸が高鳴る。学校一の身体能力を誇る新海、卓越した観察眼を持つ神谷、シエラレオネからの留学生オマールらが加わり、現役T校バスケ部との練習試合に挑むが…。人気青春小説シリーズ第9弾。
浩子と離れて神津島の高校に赴任した陽一は、同僚教師から挑発のネタにされる。「バスケの授業で陽一からボールを奪えたら、無条件で体育の評価は5」。これに挑んできたのは、無口な転校生・神谷だった。静まり返る体育館で、神谷は鮮やかなプレイを見せるー。一方、T校の教え子・加賀屋はプロを目指すも消耗していた。人気青春小説シリーズ第八弾。
陽一の指導によってT校は都大会を制覇、全国大会へと進む。エース加賀屋のプロ入りを後押しするため、メンバー一丸となって全国優勝を目指すが、二メートルを超す外国人留学生や、日本代表候補を有する超強豪校が立ちふさがる。満身創痍となりながらもチームワークで接戦を制していくが…。夢と希望をボールに託す、青春小説シリーズ第七弾。
累計で120万部を突破した青春小説がついに完結。陽一が指導する神津高バスケット部は、いまや強豪の一角となったT校バスケット部との合同練習を経て急速に実力をつけていく。弱小チームを育て上げていく陽一の指導力は、多くの人が知るところなり、陽一は新たな使命を担うことになる。 【お詫びと、大切なお知らせ】 10 巻の刊行が大変遅れましたことをお詫び致します。9 巻を刊行後、著者の松崎洋氏は呼吸器を患い長期入院をされていましたが、平成26 年2 月に治療の甲斐なく他界されました。病室で執筆中だった未完の原稿は、長男の準氏が完成させ、このたび共著として10 巻刊行の運びとなりました。松崎準氏は「T 校」の主人公のモデルでもあり、T 校の続編となる新たなバスケット小説を執筆中です。
バスケの強豪校でイジメに遭い、失意のまま都立T校に編入した陽一を待っていたのは、弱小バスケ部の個性的な面々だったーー。連戦連敗の雑草集団が最強チームとなって活躍する痛快青春小説。