著者 : 松本陽正
『異邦人』研究『異邦人』研究
本書はアルベール・カミュ『異邦人』の研究書。先行する習作との関係、形成過程研究、緻密なテキスト読解・分析による作品世界の提示、テマティックなアプローチ、比較文学的アプローチ等の多様な角度から『異邦人』を研究し、正確な読解を提出する。とともに、『異邦人』の世界を総合的に描き出すことにより一般読者に向けても小説の読み方の一例を示す。研究書としては刊行後70年余を経て醸成された『異邦人』解釈の定説に修正を迫り、一般向けには小説を読み解くときのワクワク感を感じさせる一冊。
PREV1NEXT