小説むすび | 著者 : 松村和紀子

著者 : 松村和紀子

トップセクレタリートップセクレタリー

完璧な秘書の唯一のミスは、 ボスに恋してしまったこと。 若くして夫を亡くしたスージーは、イギリスの田舎町で秘書として 懸命に働いていた。そんな彼女に突然、朗報が飛びこんでくる。 世界的な実業家ウルフ・バイナーから声がかかり、彼の秘書に 抜擢されたのだ。ファーストクラスで世界を飛び回り、ホテルは 常に5つ星。ボスのお忍びのバカンスへも同行する── スージーの地味な暮らしは一変し、気づけば、世界中に 愛人がいる独身主義のウルフにすっかり心を奪われていた。 ある日、彼に誘惑されたスージーはついに一夜を共にしてしまう。 だが翌朝、夢見心地の彼女にウルフは厳しい言葉を投げつけた。 「僕を騙そうとしたのか? まさかバージンだったとは……」 ハーレクイン・ロマンスの重鎮アン・ウィールが描く、ボスと秘書の古き良きロマンスをお楽しみください。若くして結婚し、寡婦となったヒロイン。半身不随の亡夫とは清い関係のままでしたが、それをずっと秘密にしてきた彼女の切ない心情が胸に沁みます。

大富豪と淑女大富豪と淑女

ベスト作品コンテスト受賞作がよみがえる! なぜ彼は初対面なのに私につらく当たるの? ジェイコブズビルの大企業で役員秘書の仕事を得たレスリー。 人に言えない悲劇的な過去から逃れたくて、心機一転この町へ来たのに、 大富豪社長マット・コールドウェルが彼女の前に立ちはだかる。 前評判によると、気さくで感じがいいと言われていたマットはしかし、 初対面から傲慢で、レスリーにつらく当たってばかり。 ああ、彼は私の過去を知っているのかもしれない……。 彼女は内心怯えるが、あるパーティでマットからダンスに誘われる。 不思議なことにふたりの息はぴったりで、 男性恐怖症にもかかわらずレスリーは彼と楽しく踊ることができたーー 過去の悲劇のせいで後遺症がある脚が、痛みに耐えられなくなるまでは。 初版が刊行された2001年下半期の“ベスト作品コンテスト”にて、ベスト作品賞第1位、ベストヒロイン賞第1位、ベストヒーロー賞第1位と、ファンの皆さまから圧倒的な支持を得た作品をお贈りします。ハーレクイン創刊45周年を飾るにふさわしい、不朽の名作!

オランダの休日オランダの休日

目を閉じれば、まぶたの裏に あの人の優しい笑顔……。 心優しいけれどとても引っ込み思案なルーシーは、 華やかで充実した生活を送る姉と妹に挟まれ、目立たぬ存在の娘だ。 児童養護施設での仕事に生きがいを感じてはいるものの、 母には、この子は結婚できないかもしれないと悲観されていた。 そんなある日、ルーシーは児童を連れていった病院で、 笑顔のすてきなドクター・サーロウに一目で恋におちてしまう。 背が高く、女性なら誰もが振り返らずにはいられないほど整った顔立ち。 いつもは控えめなルーシーも、このときばかりは一大決心をしたーー どんなことをしても、私は彼と結婚したい! けれども、恋に慣れないルーシーのがんばりは空回りするばかりで……。 美しい姉妹の陰に隠れてしまっていたルーシーにいよいよ春の訪れがーーと思いきや、事はそう簡単ではありませんでした。ドクター・サーロウは親切だけれど、ルーシーに対して特別な気持ちはまるでない様子なうえに、彼には親しくしている美しい女性がいて……。

プロポーズの返事は明日プロポーズの返事は明日

最初にキスをしたのが間違いだった。 二度と会えないとわかっていたのに。 ケイラは嵐の中、事故を起こして大破した高級車に遭遇した。 運転していた男性はアランといい、ひどい怪我をしている。 彼を自宅に連れ帰るものの、天候は悪化し、電話も道路も不通。 世間から断絶され、二人で語り合う時間は、不思議と穏やかで…… 気づけばケイラの心には、ほのかな恋心が芽生えていた。 そして3日目の夜、流されるままにベッドをともにした。 でも、都会から来た大富豪アランにとって、それは一夜限りの関係。 田舎で犬と暮らし、ボランティアに身を捧げる孤独なケイラとは、 まるで住む世界の違う人ーーだからケイラは嵐が去った翌朝、 まだ眠る彼に一度だけそっとキスをして、彼を送り出すのだった。 名うてのプレイボーイで、女性とは軽い関係しか結ばないヒーローもまた、なりゆきで過ごした一夜のことがどうしても忘れられなくなり……。二人のあいだにいるジャーマンシェパードたちと、チャーミングなヒロインが印象的な、優しさと感動に満ちたロマンス!

ティーカップに愛をティーカップに愛を

愛を注がれないわたしはまるで、 からっぽのティーカップ……。 見習い看護師のアグネスは夜勤明けに講義に出席したとき、 最前列のまんなかだというのに思わず居眠りをしてしまい、 オランダ人外科医フラーム・デル・リンセンに叱責された。 長身で肩幅の広い彼がぱりっとした服を着た姿はいかにも魅力的で、 壇上の彼を見上げる周囲の女性たちは恍惚のため息をついている。 アグネスはデル・リンセン医師の冷たく光る碧眼に射られ、赤面した。 「君は尊敬心に欠けている。それに厚かましい」 ああ、もしも姉みたいに美人だったら、こうは言われなかったのかしら? 自分への自信のなさと淡い想いとに心乱れるアグネスだったが、 それからまもなく、ひどく惨めな姿を再び彼に目撃されてしまう! 優しく穏やかな作風が今なお愛され続けるベティ・ニールズの名作。牧師の家庭に生まれた5人きょうだいの末娘アグネスは姉たちに似ず冴えない器量で、親から“かわいそうな子”と呼ばれる始末。ちょっぴりいじけ気味な彼女の小さな恋の行方は?

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP