著者 : 松田朱夏
ジロキチジロキチ
時は文政。庶民には倹約を強い、己は贅沢三昧の将軍・家斉の治世に、救世主のごとく現れた一人の盗人ー次郎吉。実は、盗んだ金子を誤って長屋にばら撒いたことから、英雄視されるハメになってしまったのだ。ケチで女好き、でも、どこか憎めないこの男、いったい何故盗むのかー!?新たな解釈で蘇った“鼠小僧”の活躍がここに!!文庫描き下ろし。
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夜、道玄坂や宮益坂に現れる黒い犬。それに餌をやったものは、必ず謎の失踪を遂げるー。そんな、どこにでもありそうな都市伝説がささやかれている渋谷で、黒い犬につきまとわれている少女に出会った二里とナナ。かろうじて犬を追い払ったものの、路地の闇にすうっと消えるようにいなくなるのを目撃してしまう。正体を突き止めようと躍起になるナナに対し、二里は消極的。その理由は1つ。彼が幼いころから持つ能力が、関わるなと告げていた…。
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