著者 : 林啓子
ローランドレ偵察隊のうち、クリフトン・キャラモンとレオ・デュルクのペアは、クモ生物のガルウォ種族とコンタクトしたさい、重要な情報を手に入れていた。“ヒールンクスのプラネタリウム”というキイワードだ。それがなんであれ、そこに行けばローランドレについてなにかわかるはず。そう考えたキャラモンとデュルクは、ガルウォの指揮官アルネマル・レンクスとその部下とともに、プラネタリウムをめざして出発した!
“アインシュタインの涙”と呼ばれるミニ地球に閉じこめられた百五億のテラ住民たちは、ヴィシュナのもくろみどおりヴィールス・インペリウムの一部となり、巨大コンピュータの情報処理作業に没頭していた。難をのがれたエルンスト・エラートと四次元性の影チュトンも、ヴィシュナの基地にあるクリスタル建造物“時間塔”の底に監禁されてしまう。この時間塔を管理しているのは、修道士を名乗る謎めいた存在の者だった!
ワリク・カウクの調査報告によれば、黒い宇宙船であらわれた異人は、ノルウェーのナムソスに謎めいた基地を建設していた。地球侵略にひとしい行為を許すわけにはいかないと、アラスカ・シェーデレーアたちも、研究者ドウク・ラングルの調査船でナムソスに向かう。異人の目的はなにか。人類失踪との関連は?テラ・パトロールのメンバーが一丸となって解明しようとした矢先、ラングルの命を狙うべつの存在があらわれた。
アトランはローダンの80年計画に対抗して、心理戦を展開することにした。銀河系のあらゆる宙域に投入してきたマルティ・サイボーグを使って世論操作をし、自身の政策の支持者を増やそうというのだ。そうしたマルティ・サイボーグのひとり、スモルクは、過酷な自然環境の惑星ユピスでさまざまな困難にたちむかっていた。相棒とともに調査活動をしている最中に突然、これまで経験したことのない不思議な感情に襲われたがー。
故郷銀河をめざす“ソル”に異言語の非常シグナルがとどいた。発信源をつきとめるため、グッキーとフェルマー・ロイドは搭載鑑の“クロンダイク”で惑星グロソフトに向かう。ところが、近づくにつれ、ミュータントふたりは正体不明の強力なインパルスに襲われる。その出どころは非常シグナルと同じく、惑星の港町クノサウルだった。インパルスの謎を解明しようと、クノサウルに着陸したふたりを待ちうけていたものとは。