著者 : 林譲治
百武第17軍ライン渡河ス百武第17軍ライン渡河ス
ドイツ国境地帯への進撃を準備していた連合国軍の前戦に、ドイツ装甲軍が大攻勢をかけた。アルデンヌを突破し、ミューズ河を渡り、ブリュッセルを抜いてアントワープ陥落を目指すヒットラーの起死回生の電撃作戦である。アルデンヌに展開しているのはホッジス米第1軍麾下の百武第17軍だった。ドイツ軍の猛攻を凌ぎ、補給路が伸びきったところで、百武第17軍は反撃に出た。ジークフリート・ラインを突破してルーデンドルフ橋を確保し、ラインを渡河して快進撃が続く…。
山下第25軍パリ入城ス山下第25軍パリ入城ス
米英対独の両軍が死闘を続けるノルマンディー近郊のカーン。ここを突破すればパリへは一本道である。連合国軍第21軍集団司令官モントゴメリーは、デンプシー中将の英第2軍に加え第51ハイランド歩兵師団と第4機甲師団、それと英第6空挺師団まで投入するが、攻略できなかった。米第3軍傘下の山下第25軍は、そのカーンに向けて自由フランス軍のクレール中将率いる第2機甲師団と共に、共同作戦を展開する…。日本軍のM4シャーマン対ドイツ・タイガーの死闘。
山下第25軍伊国(シチリア)上陸ス山下第25軍伊国(シチリア)上陸ス
連合国軍のシチリア上陸作戦は武蔵を旗艦とする第1艦隊を含む連合国艦艇の艦砲射撃から始まった。東海岸正面をモントゴメリー中将指揮の英第8軍が、それを支援する形でパットン中将指揮する米第7軍が中央部を担当し、山下中将指揮する第25軍は島の西部から山岳地域にかけてイタリア軍守備隊を撃破しながら、北部海岸の要衝パレルモを目指す。パレルモで米第7軍と合流した山下第25軍は、ドイツ軍中心の枢軸軍に苦戦している英第8軍を救援すべく、マレー戦で経験のある海上機動作戦を展開して…。