著者 : 柊一葉
最下位後宮妃の采華は、一度も会えない皇帝に痺れを切らして召喚術を使うことに。ところが現れたのは、皇帝の側近で非情な粛清者と有名な仁蘭で!? 皇帝拉致未遂を見逃してもらう代わりに「消えた女官捜し」を命じられ、新米女官に偽装してスパイ活動をするはめに。伏魔殿たる後宮で采華は持ち前の逞しさを発揮するがーー「おまえは目を離すとすぐに何か起こす!」「すみません!」トラブル続きで仁蘭を振り回しまくり。それが堅物冷血漢な彼の過保護スイッチを押してしまったようで、ついには「おまえにはもう勝手に傷つく権利もなければ死ぬ権利もない」と宣言され!? 逞しすぎる後宮妃に堅物上司が振り回される後宮スパイラブコメディ!
婚約破棄されてしまった貧乏伯爵令嬢のアリーシャ。借金地獄で困り果てていた彼女に、第二王子クレイドとの縁談が舞い込む。心機一転、クレイドの妃としてがんばろうと決意するも、彼は「君は何もしなくていい」と恐ろしい剣幕で告げてきて!?アリーシャは不安でいっぱいになるが、なぜか豪華な離宮でのんびり暮らす予想外の軟禁生活に突入!しかも王子自ら監視までしてきて大混乱。でも実は全てクレイドの過保護さの裏返しだと分かり…!?
恋愛の神様に、生涯の伴侶を見つけないと無限ループというミッションを課されてしまったユスティーナ。しかし、転生してたった3年で婚約破棄! 焦る彼女が出会ったのは、「恋愛なんてくだらない」と吐き捨てる美貌の騎士ヴァルト。彼は爵位継承のために渋々だが結婚を急いでいるという。「これは運命の出会いです。あなたに恋しない私と結婚しませんか?」ユスティーナは勢いでプロポーズし、「恋愛しない」という契約で婚約。これでミッションクリア!と浮かれる彼女だったが、ヴァルトが「婚約者らしく振る舞おう」と言って距離を縮めてきて!? 互いが互いを振り回す、恋愛音痴たちによる仁義なきすれ違いラブコメディ!
アナベルは聖女である。 人々を癒やすための「神聖力」が減少してしまった「役立たず」だったが。 力を失ったアナベルは、教会のため、そして自らの借金のため金持ちの成り上がり貴族と結婚させられることに。 せめて思い出を作りたいと思ったアナベルは花祭りで偶然出会った聖騎士に告白する。 その思い出を胸にしたくもない結婚を受け入れたはずがーー突然教会にやってきた聖騎士ーーリュカは言う。 「アナベル嬢。どうか私と結婚してください」 「………………は?」 いきなりプロポーズされ戸惑うが、 さらに驚きの事実が判明する。 「なんで聖騎士が呪われてるんですか!?」 「これには事情がありまして……。不本意ですが呪われてしまいました」 神聖力を失った聖女は、愛の力で聖騎士の呪いを解けるのか!?
おんぼろ孤児院から名門公爵家に引き取られ、養女になったルーシー。しかし公爵家の一人息子ジュードに初対面で「義姉だなんて、絶対に認めない!!」と言われ、絶句! それもつかの間、「違う! 嫌だとか、仲良くしたくないとかじゃなくて……」耳を赤く染めて目をそらすジュードのいじらしさに、ルーシーのツンデレ萌えが覚醒!? 外では眉目秀麗で完璧な公爵令息なのに、ルーシーの前では素直になれないジュード。そんな彼を愛でる日々を送っていたが、成人を機にジュードの様子が変わり……? 「義姉だなんて認めないって、最初に言ったよね」これまでのツンはどこへやら、甘い視線を向けてくるジュード。ルーシーの快適ツンデレ萌えライフはどうなる!?