著者 : 柳原三佳
開成をつくった男、佐野鼎開成をつくった男、佐野鼎
明治の初め、日本に正則英語を学べる男女共学の学校が設立された。その名を「共立学校」という。現在、東京大学合格者数で日本一を誇り、政官財学をはじめ、各界に人材を送り出している「開成学園」の前身である。近代化へと大きく舵を切り始めた幕末、遣米・遣欧それぞれの使節団に加わり、世界一周を経て、「人の仕立て方」こそが国を創ると予見した男がいた。佐野鼎ー。これは、近代日本に新しい教育の礎を築き、後の世に数多の逸材を輩出することになる、一人の男の物語である。
泥だらけのカルテ 家族のもとに遺体を帰しつづける歯科医が見たものは?泥だらけのカルテ 家族のもとに遺体を帰しつづける歯科医が見たものは?
岩手県釜石市の歯科医・佐々木憲一郎先生は、東日本大震災で犠牲となった遺体の歯とカルテを見比べながら、遺体を家族のもとに帰しつづけています。それを可能にしたのは、妻の孝子さんが津波から守った「泥だらけのカルテ」でした。歯科医の信念が、地域の人々を復興へとかりたてたのです。小学上級から。
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