著者 : 栗山圭介
大手IT企業で公私に充実していた有希は、突然のクビ宣告に茫然自失する。自分を捨てて、アイドルとの結婚に走った社長を見返すべく、ラーメン店起業へと走り出す。有希はプライドを取り戻せるのか?
八〇年代初頭、シティボーイになろうと上京した僕が入学したのは国士舘大学体育学部体育学科。特別すぎる四年間が幕をあけた。体罰、しごき、上下関係ーそれが日常だった。猛獣が詰め込まれた「檻」の中で、もがき苦しみながら掴み取ったものとは。どのエピソードもとびきり熱い、全世代必読の青春小説!
役者志望の「僕」は、その日もオーディションに落ち、ふらりと小さな居酒屋に入った。壁いっぱいに貼られたサイン色紙に、有名選手の記念バット…。目黒区蛇崩。著名人が通い続ける実在の店の、伝説のおやじ。彼の八十余年の強烈な生き様は、今に迷う人たちへ、勇気と希望を与えてくれる。傑作長編小説。
一九九〇年。前年秋にベルリンの壁が崩壊し、愛犬のジョンが死んだ。平林健太、フリーター、30歳。逃げとごまかしが連続の人生だった。このままでいいのか?健太は一念発起し、小さな編集プロダクションを皮切りに、憧れ続けた「ギョーカイ」の門を叩く。90年代の広告・雑誌業界を舞台にした半自伝的小説。
一九八一年。シティボーイになるために上京した僕が入学したのは、国士舘大学体育学部体育学科。僕の、特別すぎる四年間が幕をあけた。体罰、しごき、上下関係…あの頃はそれが日常だった。猛獣たちが詰め込まれた「檻」の中で、もがき苦しみながら勝ち取ったものとはー。全世代必読!暑苦し切ない、体育会系青春小説。
1983年、目黒区蛇崩に一軒の店ができた。店名『居酒屋ふじ』。強烈なキャラクターの「おやじ」高橋俊男と、小気味よい包丁の音で彼を支える料理担当の「お母さん」高橋光子が二人で深夜まで営んでいる。店内には、たくさんの芸能人のサインとともに、中日ドラゴンズの立浪和義が2000本安打を達成したバットが飾られている。なぜ、ここに。バイト帰りにふと訪れた「僕」はその謎を探ろうと、おやじの話に耳を傾けるのだが…。伝説の店の、伝説のおやじを描いた長編小説。