著者 : 桑田健
ボストンを壊滅させた巨大生物ネメシスが海に姿を消して1年。国土安全保障省の捜査官ハドソンに、日常が戻ってきた。だがネメシスらしき巨大生物が香港に出現した矢先、世界の複数箇所で怪獣が出現する!いったいなぜ?半獣半人と化した将軍の歪んだ企みを知ったハドソンは、全力で阻止すべくネメシスに携わった人々の力を借りて動き出すー。日本が生み出した“怪獣”をこよなく愛する著者が放つ、渾身の怪獣小説第2弾。
メイン州の山奥に佇む遺棄されたミサイル基地。そこでは秘密裏に実験が行われていた。ひょんなことからそこを訪れた国土安全保障省の捜査官と女性保安官は、銃撃戦を逃れ、人の肉片と鋭い爪痕、何かが脱皮した跡を発見する。やがて出現した巨大生物は、形態を変えながら獰猛さを増し、すべてを破壊してゆくー。はたして人類に立ち向かう術はあるのか?圧倒的な迫力と臨場感で描く、ノンストップのパニック・サスペンス。
アメリカ・ユタ州山間部の洞窟で謎の爆発が起こった。現場の大地や岩盤は細かい砂と化し、火山の噴火を誘発してしまう。シグマフォースのペインター・クロウ司令官は、現場に居合わせたハンク・カノシュ教授らとともに、爆発の謎を追う。同じ頃、シグマのグレイ・ピアース隊長と女暗殺者セイチャンは、テロ組織ギルドの手がかりを求めて国立公文書記録管理局に向かっていた。トーマス・ジェファーソンら建国の父たちとアメリカ先住民との間の密約とは?「十四番目の植民地」とは?「大いなる秘薬」とは?それらは爆発と、ギルドの起源と、関係があるのだろうか?ニュートリノの謎の放出と、トーマス・ジェファーソンの書簡の内容を手がかりに、グレイたちはアイスランド沖合の島へと向かう。
先住民の歴史から調査を続けるペインターたちと、アメリカ建国の歴史から調査を続けるグレイたち。彼らが探すのは、あらゆるものを粉末へと分解してしまう「大いなる秘薬」-古代のナノテクノロジー技術から生まれた物質が大量に貯蔵されている場所。アイスランドでの爆発により、新たにニュートリノが放出され、次の爆発へのカウントダウンが始まる。金でできた地図からグレイは物質の貯蔵場所を突き止める。そこは考えられる限りで最悪の場所だった。アイスランドの百倍以上の規模と予想される爆発によってその地の火山が噴火すれば、全世界に壊滅的な被害が及ぶ。ペインターとグレイは、人類滅亡へのカウントダウンを止めることができるのか?そして、ギルドに関して驚愕の事実が明らかになる。