著者 : 梨沙
『真昼の怪』の調査で夏休みを潰してしまった刻子たちは、雅の父・蒼然の紹介で、彼の知り合いが経営する海沿いの古民家へ宿泊することになる。飽きもせず愛の言葉をささやき続けるジャンに戸惑う刻子。そんな彼らの様子を見守る(楽しむ)佐々子と金之助。一方、刻子に思いを寄せる雅はジャンの存在に心中穏やかでいられない。旅先といえども相変わらずの彼ら、と思いきやー「生身だと、欲情して困ります」「ジャンのことが気になる?僕のことよりも…?」ジャンと雅が刻子に急接近!?美形でオタクなエクソシストと霊感女子高生の除霊ラブコメディ、初合宿は波乱の予感。
姉の代わりに出演したテレビの心霊番組で、イタリア人エクソシストのジャンに突然プロポーズをされた刻子。初対面なのにいったいなぜ?しかも神父は結婚できないはずなのに!つきまとうジャンをどうにか撒いてその日は無事に帰宅したものの、なんと次の日、校門で待ち伏せされていて…!?美形でアニメオタクなエクソシストと、霊感女子高生の除霊ラブコメディ。
人とは異なりながら、人の世に順応して生きてきた一族“鬼”。女が忌まれないという彼ら一族は、母体に眠る女児に印を刻み、その娘が16歳になると花嫁として鬼ヶ里へ迎え入れることをならわしとしてきた。鬼ヶ里を離れのんびりと学生生活を送っていた士都麻光晴は、休暇を使って一人温泉旅行へと出かけ、旅先の森で美しい少女に襲われる。見事な黒髪、華奢な肢体、射るような黄金の瞳ー去来する記憶に動揺する光晴。そして、少女の口から語られた意外な過去とは…。
華鬼が鬼ヶ里に戻った。それを喜ぶ神無は、華鬼が自分にとってかけがえのない存在であることに気づき始める。一方華鬼は、芽吹き始めた神無への気持ちに違和感を覚えながらも彼女と過ごす時間に安らぎを見出していた。穏やかな時間を手に入れたかに見えた二人だったが、それを待ちわびたかのように前鬼頭の息子響が不気味に笑む。さらに、選定委員と名乗る男たちが神無の前に姿を現して…?鬼と少女の学園伝奇、最終巻。神無の最大の危機に華鬼はー。
鬼頭の生家での猛襲から逃れ、再び鬼ヶ里に戻ってきた神無たち。華鬼の冷酷な瞳の奥にひそむ孤独を知った神無は、知らず知らず華鬼に惹かれていき、華鬼は、未だかつてない思いを神無に抱くようになる。ようやく向き合い始めたかに見えたふたりだったが、不気味に笑む存在が不穏な影を落とす。そんな中、華鬼は突如ひとり姿を消してしまうのだがー。平凡な少女と美しくも冷酷な鬼とが織り成す学園伝奇、転換し加速する第3巻。
「いっしょに来ていただきます。鬼頭の生家に」響、四季子に襲われた翌日、神無は己を庇い負傷した国一の安否が気にかかり、三翼に気遣われながら学園へと向かう。だがそこに国一の姿はなく、代わりにいたのは薄笑いを浮かべた四季子と、学園に不似合いな黒服の男たちだった!神無をめぐる鬼と花嫁。それぞれの思惑が交錯する中、神無は華鬼と共に彼の生家へと連れ出されるー。平凡な少女と美しくも冷酷な鬼とが織り成す学園伝奇、鬼頭の生家編。
『連れてこい。俺の花嫁を、ここへ』少女の前に開かれた世界は、生まれたときから既に欲望と憎悪で塗り固められていた。「鬼の花嫁」の刻印を持つ少女「神無」は、16歳の誕生日に美しくも冷酷な鬼、「華鬼」のもとへ嫁ぐよう告げられる。なかば連れ去られるように向かったその先には、多くの鬼とその花嫁たちが生活する学園があった。鬼や花嫁たちの嫉妬が渦巻き、奸計がはりめぐらされるその学園で、神無は更なる地獄をみる。彼女に害をなそうとする鬼、命をかけて護る鬼、そして、彼女を疎ましく思う華鬼。さまざまな想いが交じりあう中、華鬼の残酷なまなざしの奥にひそむ苦しさを感じ取った神無は、知らず知らずのうちに彼に惹かれていくが…。