著者 : 森住凪
幻の父を捜すため、大西洋の島国アスレイノを訪れた翻訳家の翠。結ばれない相手とわかっていて父を愛し続けた母…手がかりは形見の金の指輪。母の旧友、ベールヴァルト侯爵の子息フェルナンが、そんな翠の世話役を買って出てくれた。運命的な出逢いを感じたと告げるフェルナンの誠実な瞳に、翠は抗いようもなく魅せられて…。だが、指輪の秘密に気づいた危険な男が翠に近づき…。甘く高貴な艶愛コンチェルト。
ヨーロッパの小国・アスレイノ。父親が日本人という異端児ながらも王宮警備軍に配属された玲は第二王子のエヴァンに気に入られ、半ば強引に王子つきの護衛官に…。聡明で人望もあるエヴァンだったが、玲に対しては子どもじみた執着を見せ、無理やり躰の自由を奪って抱く。弄ばれているだけなのに…玲には逆らうことも憎むこともできず…。そんな折、第一王子の執務室が爆破され…。強奪ロイヤルラブ。
不慮の死を遂げた県会議員・牧岡の一人息子の実紀は、父親の政敵であった高野に引き取られることを拒み、密かに家を出る。…それから2年。かつて兄のように慕っていた父の元秘書、宏晃と再会するが、彼は怜悧で非情な男に変わっていた。宏晃に捕えられた実紀はマンションの一室に監禁され、ヤクザの組長への貢物として、ありとあらゆる調教を施されるのだったが…。キチク・眼鏡攻め・ハードエロス書き下ろし。
一人暮らしをするはずが…歳の離れた従兄と同居する羽目になった大学生の朋己。若くして経営アドバイザーの肩書きをもつ従兄の俊介は、誰もが認める優等生で、煙ったいことこの上ない。反抗心を剥き出しにする朋己に、俊介は「初夜だからやさしく可愛がってあげるよ」と意味不明なことを囁いて、薬で動けなくした朋己の躰を…。仮面が剥がされた従兄の鬼畜プレイに啼かされてー。ハードでメロウな新妻調教計画。
卒業旅行で訪れたオランダー洋平は伯爵家の城で催されたパーティで、妙ないきさつからその家の後継者、クラウスとダンスをすることに…。それから数ヶ月…失業中の洋平のもとに、祖父の経営する企業の日本支社長に就任したクラウスから自分の屋敷で住込み家政夫をしないかという話が…。だがその条件とは…クラウスに抱かれること!?メイドの夜のお勤めは羞恥と快楽に染まり…書き下ろし蜜色ラブ。
父の死で鷹羽組五代目組長を継いだ悠はまだ高校1年生。襲名早々、縄張りを巡って対立していた田吉組の組長にあやうく犯されそうになった悠は、家庭教師として幼い頃からずっと自分を見守ってくれていた、そして密かに想いを寄せていた若頭の里見に「体を狙われてもうろたえないで済むように、男同士のセックスを教えろ」と迫り、組長命令のもと性の手ほどきを受けることに…。ヴァージン極愛書き下ろし。