著者 : 植田文博
ニケを殺すニケを殺す
ある日の昼下がり、妻の恵が暴漢に襲われた事件の知らせを受け、楠木啓蔵は病院に駆け付ける。一命を取り留めた恵だが、「なんでわたしは、-あなたを選んでしまったの」という謎の言葉を残したまま意識を失ってしまう…。最後のメッセージが頭から離れない楠木は、事件に巻き込まれた原因を探るうちに、恵の陰に見え隠れする、古代ギリシア彫刻「ニケ」の存在に気付いていく。
原宿コープバビロニア:心臓のように大切な原宿コープバビロニア:心臓のように大切な
「息子がこんな症状になってしまった原因が知りたい」そんな風変わりな依頼から「事件」は始まった。やがて同じ症状を持つ患者が見つかる、何人も。彼らには何が共通しているのか。そして大量殺戮計画の隠された真意とはー。
エイトハンドレッドエイトハンドレッド
俺は妻を医療過誤で失い、すべてを捨てて新宿でホームレスとなっていた。ある日、ホームレスたちに寝食と健康診断を施すボランティアの口から、忘れることのない「妻を殺した」男の名を聞いた。男がいた製薬会社とボランティアに何のつながりがあるのか。俺はボランティア集団の真の目的を探るため、そしてあの男に復讐するため、決死の潜入を試みたのだが…。新鋭が描くサスペンスミステリー。
PREV1NEXT