著者 : 椹野道流
若手イケメン俳優の五十嵐海里は、ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれてしまう。 全てを失い、郷里の神戸に戻るが、家族の助けも借りられず……。 行くあてもなく絶望する中、彼は定食屋の夏神留二に拾われる。 夏神の定食屋「ばんめし屋」は、夜に閉店し、始発が走る頃に閉店する不思議な店。 そこで働くことになった海里だが、とんでもない客が現れて……。 幽霊すらも常連客!? 美味しく切なくほっこりと、「ばんめし屋」開店!
第一次大戦直後のロンドン。骨董店の美形店主・デューイには、大戦時の苦い記憶がある。徴兵を拒み、投獄された自分。出征し傷を負い、外科医の道を諦めた弟・デリック。生きて帰ることのなかった親友と、残されたその息子・ケイ。ケイを引き取り、共に暮らすデューイのもとを、ある男が訪れる。彼が骨董店に持ち込んだのは、女性の髪が収められた、センチメンタル・ジュエリー。しかもその後、男は戦没者慰霊碑の前で遺体となって発見され…。骨董屋の兄デューイと、検死官の弟デリック。麗しい兄弟が謎を解く、話題の英国ミステリ。
夏風邪がもとで体調を崩し、ご主人様である妖魔・司野とともに山間の小さな宿で静養するハメになった正路。ようやく回復してきた頃、正倉院から二つの宝物が盗まれるという事件が…。どうやらそれには宿敵カギロイが絡んでいるらしいと判明した夜、正路を手酷く抱いた司野は、「決して俺を捜すな」の言葉を残して姿を消した。役立たずな自分を責める正路。だが、どうしても司野の傍に行きたくて…。
名探偵だって人間だ。時には恋することもあるー小学生ながらもバリバリの“理系女子”理緒が遭遇した謎と、ちいさな恋(「浮遊惑星ホームバウンド」)骨董店を営む兄と検死官の弟が、ある“遺品”の謎を解く(「ローウェル骨董店の事件簿 秘密の小箱」)事故で演奏できなくなったチェリストは、時空を超えたある場所で、天上の音を演奏する少年と出会う(「空蜘蛛」)など、新鋭作家たちが描く謎とキャラクターの饗宴!!
浪人生の正路が妖魔、司野の下僕となり、同居を始めてちょうど一年。再び受験の季節が訪れた。今年は司野の勧めで文系の大学も受けてみることにしたのだが…。入試前夜、眠れぬ正路を抱いて『気』を整えてくれたり、当日は必勝弁当を持たせてくれたり…と思いがけない司野の行為に正路の胸はじんわり。そうしてついに合格発表の日。正路の進路はいかに…!?待望のシリーズ最新刊!新たなる愛の一歩が。
妖魔の司野と迎える初めてのクリスマス…。彼の下僕である予備校生、正路は、二人でささやかなお祝いをしようと張りきっていた。ところが、そんな正路の前に、司野の宿敵、カギロイがふたたび…。彼のもとに来ないかという誘いを突っぱねるや、なんと正路は5歳児の体にされてしまった。この呪を解かないことには、毎週恒例の“司野の餌になること”もできず…。お待ちかね!妖僕シリーズ、甘切なくドキドキの第5弾。
不思議な骨董店・忘暁堂を営む美形妖魔、司野とその下僕兼餌の正路。元店主夫人が倒れたという知らせに、急遽、見舞いに駆けつけた二人は、その帰り道、京都へと足を伸ばす。そこは千年前、司野が主である陰陽師・辰冬と暮らした都ー二人は謎めいた美貌の雅楽師、カギロイと出会う。彼こそは司野の宿敵妖魔、陽炎だった。司野と正路…二人の愛のヒートウェーブが妖都に弾ける!大人気「妖魔」シリーズ第4弾。
骨董屋を営む美形妖魔の司野とそのバイト兼下僕の浪人生、正路ー命の恩人である司野とともに「霊力」を高める修業をしつつ、正路は“お食事”つまり身体を提供する…。そんな奇妙な共同生活を送る二人の店が、女子高生の間で、『無愛想だけどかっこいい店主が、幸運のアイテムを売ってくれる』と密かに評判に…。ある日、一人の女性記者が取材の依頼に訪れたのだが、それが思わぬ展開となり…。大好評!シリーズ第2弾。