著者 : 椹野道流
今日は食べます? 仕事を終えて、気持ちよく美味しい晩飯を食べよう。 芦屋の古い一軒家に暮らす眼科医の遠峯、そこに転がり込んできた高校時代の後輩・白石。 小説家になっていた白石は、スランプだという。 気分転換しに来ましたという彼と突然始まった同居は、なかなかに快適で……。 事情説明の焼肉、男飯な弁当のみそ炒り卵、 誕生日祝いで前菜がメインな中華コース、 脱稿明けの分厚いハムとふわふわ卵の贅沢サンドイッチ、 コロッケが乗った遠峯の「理想のカレー」、 気分転換の単調作業で白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、 遠峯の帰省土産ジンギスカン、白石の人生初フォアグラ様、 そうそう、甘党の遠峯はデザートも欠かせない。 くりきんとんにモンブラン、クリームパンに桜餅──。 ご飯が美味しければ、一年なんてあっという間。 椹野先生のお気に入りがいっぱい! 美味しい歳時記。
過去の世界でマーキス王家に力を貸す決意をした西條遊馬は、ポートギース王に嫁ぐ姫王子・ヴィクトリアの供として随行することに。盛大な結婚式が行われるが、大国フランクの使節が殺害されて……?
兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、 夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 人間だけではなく幽霊も常連客という不思議な店で、 それなりに楽しく働いている海里だが、 近頃気になる事があった。 誰かの気配と視線を感じるのだ。 気のせいと割り切って、 後輩の李英と芝居を見に行った帰り、 海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。 その犯人は、視線の持ち主でもある「重い女」の幽霊、フミで……。 癒し系お料理青春小説第9弾!
職を失った男のもとへやってきた猫、かつて飼っていた猫に会えるというホテル、猫飼い放題の町で出会った二人、猫が集まる縁結びの神社、死後に猫となり妻に飼われる男──猫にまつわる五つの物語。
第一次大戦直後のロンドン。 骨董店の美貌の店主デューイは、 戦死した親友の息子・ケイと暮らしている。 心配の種は、ケイが学校でいじめを受けていること。 けれど本人の希望により、弟で検死官のデリックと見守るのみ。 そんな中、デューイは骨董店の上顧客の頼みで、交霊会に出席する。 ある男爵の戦死した息子の霊を呼び出すためだ。 しかしウィジャボードを使っての交霊中に男爵が殺されて……。 知恵と絆で謎を解く英国ミステリ!
O医大法医学教室の大学院生・伊月崇は、様々な事件に遭遇し、担当教官の伏野ミチル、幼馴染の刑事・筧兼継らとの交流を通して成長していく。章の合間に挿入される「飯食う人々」の美味しいピックアップも読みどころ。「死」を通して「生」を考える、しなやかな思考の法医学ミステリー。 一章 ひとりじゃないって 間奏 飯食う人々 その一 二章 過ぎし日々が戻るとき 間奏 飯食う人々 その二 三章 ないしょのはなし 間奏 飯食う人々 その三 四章 心の在処 締めの飯食う人々 あとがき
兵庫県芦屋市。 雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。 元俳優で店員の海里は、店長の夏神たちと事情を聞くことに。 なぜか今までのどの幽霊よりも意思疎通できるものの、 塚本は「この世に未練などない」と言い切る。 けれど成仏できなければ、悪霊になってしまいかねない。 困惑する海里たちだが、彼ら自身にも、 過去と向き合う瞬間が訪れて……。 優しい涙がとまらない、お料理青春小説第8弾!
ジョアンとヴィクトリアの結婚にアングレから横槍が入った。舞踏会の席上でアングレ特使に許可を取りつけようとするが、失敗し窮地に立つ一同。謝罪に伝説の宝物「妖精の涙」を差し出すように言われ…。
兵庫県芦屋市。夜から朝まで営業中の定食屋「ばんめし屋」は、 元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで元気に営業中。 急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は三人での京都旅行を提案する。 京都では、海里の俳優時代の後輩・李英(りえい)も合流。 彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。 後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり……。 じんわり泣けるお料理青春小説第7弾! いつものレシピに加え、ロイド目線のショートストーリーも収録。お得感満載です!
王が女神の怒りをかったときに現れると言い伝えられている「女神の狗」が出たと報せがあった。マーキス王国に呼び戻された遊馬は現代法医学の知識を使って、城下で起きた不審死事件を調べることに…!?
第一次大戦直後のロンドン。 検死官として働く青年医師デリックと、 骨董店店主のデューイは、性格が正反対の兄弟だ。 大戦中に疎遠になったが、今では和解。 けれど兄デューイには、いまだ消えぬ心の傷があった。 そんなある日、骨董店に帰還兵らしき男が現れる。 女性の髪が入った美しいジュエリーを置いて去った彼は、 直後死体となって発見された。 童顔刑事エミールと共に、事件の調査を始めた兄弟だが……。 人の絆の優しさに泣かされる英国ミステリ!
疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。 海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。 海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。 そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され……。 笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!
元の世界に戻る日がいつになるのかわからないまま、過去の世界のマーキス島で暮らす医学生の西條遊馬。いまの生活にも慣れてきた矢先、姫王子ヴィクトリアの結婚話がもちあがった。大国アングレからの申し入れだから、断るのは難しい。だが簡単に受け入れるわけにもいかない…。王であるロデリックが見出した答えとは!?そして遊馬は唐突に決断を迫られることに!
第一次世界大戦直後のロンドン。クールな青年医師デリックは、戦地で傷を負って以来、検死官として働くように。骨董店を営む兄のデューイとは、ある事情からすっかり疎遠な状態だ。そんな折、女優を目指す美しい女性が殺された。その手には、小さな貝ボタンが握られていた。幼なじみで童顔の刑事エミールに検死を依頼されたデリックは、成り行きでデューイと協力することになり…。涙の後に笑顔になれる、癒やしの英国ミステリ。
兵庫県芦屋市にある、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 元イケメン俳優海里もすっかり店に馴染み、美食について勉強中。 そんな中、店長の夏神に、師匠の船倉から一本の電話が。 なんと自ら営む洋食屋を、近々閉店するという。 すぐに皆で店を訪ね、船倉の作る洋食を堪能するが、その直後、彼が急死したという報せが届いて……。 若き日の夏神に、料理という希望を与えたシェフの想いとは。 涙溢れる、お料理青春小説第5弾。
兵庫県芦屋市。警察署と教会の間にある小さな店、それが夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 元イケメン俳優の五十嵐海里は、料理人見習いとしてここに居場所を見つけた。 不仲だった兄・一憲との関係も修復中のある日、突然一憲が店を訪れる。しかし海里は、一憲の親友だという刑事・涼彦を見て絶句する。 なんと涼彦には、「マフラーの幽霊」が巻き付いていた。 謎のマフラーの理由とは? 泣いて笑って心が軽くなる、お料理青春小説。
過去の世界のマーキス島に呼び寄せられた、医学生の西條遊馬。元の世界に戻るその日まで、王室に仕える鷹匠クリストファーの弟子として過ごすことになった。しかし、新王ロデリックの即位式の夜、事件は起きた。招待客である外国の要人が不審な死を遂げたのだ。早急に犯人を見つけ出さなければ王室の信用にかかわる。遊馬は現代法医学の知識で真相究明に臨むがー!?
兵庫県芦屋市。元イケメン俳優五十嵐海里は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」で、料理見習いとして働き始めた。 店長・夏神留二の謎めいた過去が気になるが、親しき中にも礼儀あり。打ち明けてもらえる日を待っている。 そんなある日、獣医だという女性客がやってきた。 彼女はなんと、海里の兄の婚約者。しかし海里と兄とは派手にケンカ別れをしたきりで……。 とびきり温かく、優しい絆がここにある。泣けるお料理青春小説。
兵庫県芦屋市。この街に、定食屋「ばんめし屋」はある。 夜の営業、メニューは日替わり一種のみ、幽霊すらも常連客……。 この不思議な店で、元イケメン俳優の五十嵐海里は、ただいま料理修行中。 芸能人としての挫折を乗り越え、常連客で小説家の淡海とも仲良くなり、順風満帆、と思いきや、後輩の若手俳優・里中李英が店を訪れたことで、再び嵐に巻き込まれ……。 人の優しさと美味しいごはんに癒される、泣けるお料理青春小説。