著者 : 椹野道流
日々穏やかに、仲良く暮らすフラワーショップ店主の九条と医師の甫。ふたりの家には、甫の弟でコッペパン専門店を営む遙と甫の部下である深谷も時々遊びに来る。特に四季折々のイベント事は4人で賑やかに過ごし、美味しい食事を楽しんで…。四季の暮らしを楽しむ彼らの日常、ちょっと覗いてみませんか?サイト掲載のブログを改編+書き下ろし短編も収録。
芦屋の古い一軒家で暮らす眼科医の遠峯と、転がり込んできた後輩で小説家の白石。時々喧嘩もするけれど、男ふたりの同居生活は気安くて快適だ。なにより、食の好みが合うのがいい。食卓で仕上げるあったかポテサラ、祖母直伝の味噌だれで食べる水餃子、お祝いで超大人のお子様ライス、ふわふわ卵のけいらん温麺、懐かしのご褒美弁当、憧れのミートボールスパゲティ、ちょっと豪華なさけ茶漬け、身も心も温まる、蒸し寿司ー読んだらお腹が空くこと間違いなし、禁断のお夜食歳時記。
老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。伊月とミチルが解剖したところ、火事の前に死亡していたことが明らかになり、一転して事件の様相を帯びる。一方、同じ市内で、野犬やウサギなどが連続して惨殺される。遺体からこぼれ落ちたピンバッジは何を語る?胸に迫る超リアルメディカルミステリ!
表向きは洋食店、裏では藩主須賀原家の間諜として暗中飛躍する秋月と山蔭に拾われ「しのびパーラー」で働く兎目。彼らの正体を知った兎目は二人の仕事を手伝いたいと願い、渋る山蔭を説き伏せる形で「草」の一員となる。そんなある日、雇い主の周良が持ち込んできた仕事は勲功華族岩間子爵の長男・寿元の素行調査。寿元の屋敷に迎えられた行儀見習いの少女たちが、次々と行方不明になっているというのだがー。
芦屋の小さな定食屋で働く、元イケメン俳優の海里。今の夢は、街のカフェ兼バーで、憧れの人と新たな舞台に立つことだ。そんなある日、海里は事故で視力を失った女性、瞳と出会う。彼女を気遣ったつもりが、返ってきたのは意外な反応。一方、店長の夏神には、昭和のレシピ再現メニューについて取材依頼が。しかしかつてのトラウマから消極的な夏神を、海里は残念に思い…。思いやる気持ちが行き違う、お料理青春小説第13弾。
筧の部屋に入り浸り、猫のししゃもとネトゲにハマる日々の伊月。ミチルと都筑教授の親心から兵庫県監察医龍村のもとで武者修行することに。龍村の解剖マシンのような仕事ぶりに悪戦苦闘圧倒されっぱなしだが、ある赤ん坊の遺体に微かな痣の痕跡を見つけると、一転、目を見張る変貌を遂げ真相に迫っていく。
坂井のもとに派遣されてきた「飯友」は、人間の青年の姿をとっているけれど、正体は神社の猫。食いしん坊な「猫」が夕ごはんを旨い旨いと平らげ、お喋りして帰っていく、ちょっと不思議で賑やかな日々を送る坂井だったが、ある出来事をきっかけに親しくなった老婦人・沖守さんの営む茶房「山猫軒」で働くことに。夏から冬へめぐる季節の美味しい幸せを飯友と一緒に!
ゲーセンで若い女性が転倒して死んだ。O医科大学法医学教室の伊月とミチル、都筑教授はランチを食べに行く道中、偶然事件現場に遭遇する。ところが警察への搬送途中、その遺体は忽然と消えてしまう。さらにミチルの周辺に謎のメッセージが送られてくるようになると…。怖ろしすぎるラストにもう目が離せない。
芦屋の古い一軒家で暮らす眼科医の遠峯と、そこに転がり込んだ後輩で小説家の白石。男ふたりの同居生活は、気安くて快適だ。白石の作る晩飯もうまい。そして、甘党の遠峯が欠かさないおやつー。ほんのり温かい手作りショートブレッド、温泉帰りに炭酸煎餅、仮想彼氏が作るティラミスっぽいやつ、大人のスイーツ、コーヒーモンブラン、夏風邪には綺麗な銘菓ういろう、罪深さで美味しさ割増な裏おやつのホットケーキ、特別なデザート、クレープ・シュゼットー。今日もおやつ箱には甘い幸せが詰まっている。男ふたりのおやつ歳時記。
凄惨な轢き逃げ遺体が運ばれ、解剖が始まった。唯一の目撃者は8歳の女の子。警察が目撃証言を取ろうと詰め寄るが、ミチルはその少女をかばって、若い警察官を殴りつける。実はミチルも、かつて友達の轢き逃げ事件の「目撃者」になったことがあった。21年の時を経て、2つの事件の闇が照らし出されていく。
神戸の医大に法医学者として勤める杉石有には、消えない心の傷がある。ある日、物騒な事件の遺体が運び込まれる。その担当刑事は、有の過去を知る人物だった。落ち込む有に、かつての恩師から連絡が。彼女は有に託したいものがあるという。その「もの」とは、謎めいた美青年のシリカ。無邪気だが時に残酷な顔を見せる彼に、振り回される有だけど…。法医学者と不思議な美青年の、事件と謎に満ちた共同生活、開始!
どこかアットホームな雰囲気の大阪O医科大学法医学教室。新人伊月は先輩医師ミチルにしごかれていた。ある日、電車に身を投げた女性の遺体が運ばれてくる。さらに車に轢かれた女性も。遺体の彼女たちには世にも不思議で奇怪な共通点があった。法医学を極めた女性医師が放つ傑作シリーズの原点を新装版で。
嵐はマーキス島の農作物や建築物、人々に大きな爪痕を残していった。復興に必要な労働力確保のため、ロデリック王は遊馬の進言を受け入れ、囚人たちの更生に取り組む決意をする。また、復興にかかる資金調達のため、遊馬はマーキス島のある「資源」を有効に使うべきと提案してロデリック王やクリストファーを驚かせるのだが…!?法医学者が描くタイムスリップ法医学ミステリー第8巻!
芦屋の定食屋「ばんめし屋」。節分の恵方巻きを振る舞う店員の海里と店長の夏神のもとを、作家の淡海が訪れた。彼は海里が小説のモデルであると発表し、騒ぎになったことを謝罪。そして罪滅ぼしのように、海里にオーディションを提案する。それは小さな店で行われる、往年の人気女優との朗読舞台。一方夏神は、昔懐かしい料理を復活させ、看板メニューにすべく動き始めるが、厄介な幽霊が現れ…。心震えるお料理青春小説第12弾。ポークチャップのレシピつき!
なんて年明けだ。仕事始めの朝、出社したら会社が潰れてた。そんな「僕」こと坂井寛生が神社でお賽銭を奮発して頼んだ願いごとのひとつめは「そこそこの新しい仕事が見つかりますように」、そしてもうひとつは「一緒に飯が食える、気楽な仲間が見つかりますように」。願い事を神社で拝んだその晩、夕ごはんの準備をする寛生の前に、人間の言葉を喋る猫が現れて…。
兵庫県芦屋市。定食屋「ばんめし屋」を訪れた中学生の少女。その目的は「幽霊に会うこと」。元俳優で店員の海里たちは困惑し、幽霊などいないと嘘をつく。しかし彼女の会いたい幽霊とは、幼い頃亡くした父の霊だった。一方、海里はテレビ番組のCMで、作家の淡海が海里をモデルに書いた小説が完成したことを知る。しかも淡海が、モデルが海里であることを明かし、さらに驚きの発言をしたことで大騒動となり…。大波瀾の第11弾!!
“レンタルフレンド”を依頼した女子大生は、なぜデザートブッフェに行きたいのか、神社のキツネに運命の恋をした少女とたい焼き、年の差姉妹をつなぐ秘密とフレンチトースト、御曹司ふたりが作るプリンアラモード、見知らぬおじさんに「あんみつを一緒に食べてくれないか」と頼まれた俺。-甘くて可愛いだけじゃない、どこかスパイスの効いたおいしい話。全五編!
TVで大人気の料理研究家・夢崎愛美が法医学者たちでさえ目を覆いたくなる異様な刺殺体で発見された。O医科大学法医学教室での解剖の結果、多数の刃物を使った芸術的ともいえる刺殺方法が明らかに。怨恨殺人か、快楽殺人か?犯人が遺体に込めたメッセージとは?若き法医学者たちが事件の真相に迫る!
ヴィクトリアの婚約を終えた遊馬たちだったが、平穏な時は続かず、マーキス島に巨大な嵐が襲来する。マーキス王国は多大な被害を受けてしまう。そんな中、嵐で壊れた城壁から発見された隠し部屋の中にマーキス王国がアングレ王国の支配下にあった頃に多大な財宝を隠したと言われる宰相のミイラが見つかる。復興資金に苦しんでいたロデリック達は宝探しに盛り上がるが、新たな災厄の影が!?