小説むすび | 著者 : 楔ケリ

父親を亡くしたパーイが子どもの頃に出会った友達「クロン」。クロンはなぜかパーイにしか見えない「空想上の友達」だった。しかし、ある日クロンは忽然といなくなる。失意のパーイだったが、それから２２年の時が流れ、パーイは研修医となる。そして、ある日運命の出会いのように初めて会った公園で再会する二人。オトナになった二人は、お互い愛し合いつつも、それは空想上の世界だけにとどまらず、現実の世界で具現化していきー。

研修医であるタワンは、ある日、恋人である先輩のポーに会いに行くためにバイクタクシーを拾う。その運転手が年下のモークだった。イケメン運転手と話題になるぐらいのモークは、実は一年以上も前に恋人に振られて以来、新しい恋に踏み出せないでいた。しかしながら、タワンの可愛らしさや誠実さに触れ、いつしか気になる存在に。戸惑いながらも、一歩ずつ進んでいくこの恋の行方は…。