著者 : 榊一郎
頻発する精霊による暴力事件の対応に追われるユフィンリーたちは、やがて人々が持つ精霊を操る道具“タブレット”から、最大の敵エンプティ・セットの真の目的を知る。一方ー。フォロンを失ったコーティカルテにレイトスは残酷な決断を迫り…。懊悩の末、彼女が選んだ選択はー!?クリムゾンシリーズ、ここに完結!
ホライズン事件以降、急速に悪化しつつある人間と精霊の関係。 そんななか、精霊による未曾有の同時多発テロが起こりーー! ? 「フォロン! しっかりしろーーフォロン! 」 瀕死の重傷を負ってしまったフォロンを見て、激しく悔いるコーティカルテ。 そんな彼女と、そして同じように襲撃されたユフィンリーたちを見たリコリスは、敵ーー〈エンプティ・セット〉の目的と、 自身に隠された秘密を語り始めた……。 彼女の語る内容を肯定するかのように、各地で〈奏始曲〉を使った同時多発テロが発生、その対応に追われるコーティカルテたち。 ところがその間隙を突くように、死神の姿をした精霊・ディエスに、病院のフォロンが掠われてしまい!?
フラメルを「フォロンの子で自分が生んだ」とコーティカルテが言ったことを契機に、ペルセルテは自らの恋心を意識し始めていた。一方、メニス帝国では、精霊関係の事件の急増から、反精霊の気運が高まっていた…。そんな中、フォロンとコーティカルテは、ディエスに追われている少女と出会う。少女の正体は?そして、フォロンを巡る恋の行方は!?クリムゾンシリーズ第10弾!
「……永かったな。…………喜んで良いのか、むしろ嘆くべきか……」 ある日、「少し出掛けてくる」と言ってフォロンの前から姿を消したコーティカルテ。彼女の失踪に、意気消沈するフォロンと、それを心配するツゲ神曲楽士事務所の面々。 そんな中、可愛らしい紅の幼児と共に戻ってくるコーティカルテ。 「フォロン。いつだったか約束したな。いつかお前の子を産むと」 「………え? あの?」 「おとさん!」 一方、多発する誘拐事件が世間を騒がしていた……。紅の幼児の正体は? そして事件の真相は!? クリムゾンシリーズ第9弾!
「べーーべべべ」 「べ?」 首を傾げるフォロンの顔を指差しながらコーティカルテは叫ぶ様に言った。 「べ、べつに、あなたとなんかいっしょにしょくじがしたいわけじゃないんだからねっ!」 「えっと。その…………ひょっとして、熱でもある?」 「たわけええええええええええッ!!」 ある平和な昼の時間。ツゲ神曲楽士派遣事務所でその事件は起こった。 コーティカルテがおかしなことを言い出したのだ。それも明らかに間違った方向で。 だが、その言動の裏には、コーティカルテの深いふかぁ~~い思惑があったりなかったり。 「ツンデレなんかもう旧いんです! きっと先輩が好きなのは……」な「パフォーマンス・クリムゾン」をはじめ、 脱力からチェイス、レンバルトの過去話、とどこから読んでも楽しめる珠玉の6本が入ったクリムゾンシリーズ第8弾。
「私に触れるなーーバケモノ」ミゼルドリッドの袖が触れた瞬間放たれたその言葉は、その場にいた全員を凍り付かせた。 クガノ・リュネア。トルバス神曲学院の生徒でありながら、精霊嫌いを公言する孤独な女生徒。 トルバス・スピリット・フェスタで行われる生徒たちの模範演奏を率いるためにかり出されたフォロンは、そんな彼女に自分と通じる影を見る。 そんな彼女につきまとう、血の様に赤い鬣を持つ馬型の精霊。そして街でささやかれる奏始曲の噂。 この三つが結びついたとき、コーティカルテとフォロンは過去の因縁と隠された企みに遭遇する! クリムゾンシリーズ待望の6巻!
ケセラテ自然公園につきまとう“地下遺跡”の噂。 オミテックからの依頼で公園を訪れたフォロンを迎えたのは、 今まさに発掘されつつある遺跡と、そこに埋まっている『コア』と、コーティカルテのつぶやき。 ートルバスが『神曲の都』として栄えたのには、理由があるー 本来なら、事務所の晴れがましい仕事となるはずだったコアの移送。 新調した制服に身を固め、報道陣の前に立つ事務所の面々。 晴れやかなムードの中、すべては順調に進むはず、だった。 だがなぞめいたコーティのセリフを裏付けるように、 『天国変』と『地獄変』を使いこなす謎の敵が現われ、 コアを強奪。激しい追撃戦とバトルのなかでコーティの身体に異変が……!? 絶好調シリーズ第三弾!
バスから見かけた自然公園の前を歩く美しい少女ーシェルウートゥと、彼女に心奪われた少年ーカティオム。ようやくたどり着いた2人の関係は、その公園の前でときどき会って5分ほど会話を交わす、ただそれだけ。惹かれているのに、どうしても手の届かない少女。素性も住んでいるところも、彼女は何も教えてくれない。「彼女のことをもっと知りたい」カティオムが意を決してフォロン達の事務所の戸を叩いたとき、それは精霊と人間の関係をあらためて問いかける、事務所のメンバーにとって他人事ではない重要なできごととなった。フォロンとコーティの物語、第2弾堂々登場!
精霊が力を持つ世界があった。彼らは神曲楽士の奏でる楽曲を糧とし、さまざまな力を発揮する。そんな精霊たちと契約し、彼らを操ることのできる者は『神曲楽士(ダンティスト)』と呼ばれていた。新米神曲楽士のタタラ・フォロンは、キュートで最強の精霊コーティカルテと契約をしてはいるものの、安定した神曲が扱えず、未だに見習い楽士。そんな彼に、精霊の放つ力“精霊雷”を集める初仕事が舞い込んだ。張り切るフォロンに、普段は何かとうるさいコーティカルテも、この時ばかりはなにも言わず素直に協力してくれたのだが…。榊一郎の奏でる異世界ファンタジー、クリムゾンシリーズ第1弾!装いも新たにB6判で新登場!