著者 : 榛名しおり
幸福の王子 エドマンド幸福の王子 エドマンド
彼には、仲間がいた。誰からも愛され可愛がられた。イングランドを護る。それが彼の望みだった。だが、父王は、ノルマンディー公国から嫁いだエマに骨抜きにされ、国政は言うがまま。デンマークからはクヌート軍に攻め込まれ、いまやイングランドは風前の灯だった。だが彼はあきらめなかった。運命に反旗を翻すのだ。誰をも幸福にした王子の戦いの物語。 王家の次男として生まれ、イングランドのため命をささげた青年王・エドマンド2世。誰にも愛された王子の逞しき成長の軌跡!
虚飾の王妃 エンマ虚飾の王妃 エンマ
彼女は、孤独だった。親にも顧みられず、なにも与えられなかった。彼女を救い出してくれたのは、兄・リシャール。彼は、教えてくれた。人の心を読む術を、人を操る方法を。そして彼女に命じた。自分にとっての駒になれと。エンマは、兄のためイングランドに嫁ぐ。待ち受ける運命も知らず。 ノルマンディ公国のためイングランドへ嫁いだエンマ。年の離れた王は、彼女に溺れ、やがてイングランドは、崩壊の道を歩む。「ノルマンの宝石」と讃えられた、稀代の悪女の生涯。
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