著者 : 池松美澄
日本最後の敵討ちー臼井六郎の一念日本最後の敵討ちー臼井六郎の一念
「天網恢恢疎ニシテ漏ラサズ」 「骨髄ニ徹シ切歯憤怒ニ堪ヘズ必ズ復讐スベキ」 明治13年12月17日、秋月武士の面目を保つべく、 両親の敵を討つまでの艱難辛苦の生涯を描く。
長溥の悔恨長溥の悔恨
日本の「開国」は、あれでよかったのか。 昨夜まで攘夷、天誅を叫び、会津を始めとする忠義の臣民を非道に殺戮しながら、夜が明けるや卑しいまでの西洋崇拝。薩長中心の専制を冷ややかに見ながら、藩主黒田長溥は悔いる。あの乙丑の年の大粛清は一体、何だったのか。月形洗蔵、加藤司書らが在れば、新しき政治の中枢に加わり真っ当な国の礎となったのではないか──。 悲憤の歴史小説。 プロローグ 島津の血 お由羅騒動 蘭 癖 斉彬の死 筑前勤王党 加藤司書 勤王派と佐幕派の対立 犬鳴山別館築造事件 根を切り枝葉を枯らせ 長崎・イカルス号事件 革命前夜 二本松藩、会津藩の悲劇 太政官札贋造事件 エピローグ 参考・引用文献
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