著者 : 池澤春菜
わたしは孤独な星のようにわたしは孤独な星のように
叔母が空から流れたのは、とても良い秋晴れの日だったー静かに滅びゆくコロニーで暮らす女性ふたりが、叔母の弔いのために小さな旅をする表題作。きのこー菌類を脳に埋め込むことが常識になった世界での青春譚「糸は赤い、糸は白い」。SFプロトタイピングから生まれた、AIをめぐる物語「Yours is the Earth and everything that’s in it」ほか、異国や地球規模の抒情、ユーモラスな快作まで、色鮮やかな傑作全7篇。声優、書評家、エッセイスト・池澤春菜、初の小説集。
火守火守
この世界に生きる全ての人は、空の上に自分だけの星がある。少女の病気を治すために、世界の果ての島に住む火守のもとを訪れたサシャ。独り火を守る老人は、星の位置が記された本を持つという。サシャは天に昇る代わりに、火守の仕事を受け継ぐことを誓うがー。中国SF『三体』の劉慈欣が贈る物語絵本。
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