小説むすび | 著者 : 河島思朗

著者 : 河島思朗

薔薇の名前[完全版] 上薔薇の名前[完全版] 上

*伊・ストレーガ賞受賞 *仏・メディシス賞受賞 *日本翻訳文化賞受賞 *BABEL国際翻訳大賞 *日本翻訳出版文化賞受賞 国内ミステリ・ランキング第1位 全世界で5000万部超の大ベストセラー 中世北イタリア、迷宮構造を持つ文書館を備えた修道院で 「ヨハネの黙示録」の記述に沿って、 次々に修道士が不審死を遂げる。 事件の鍵は文書館に隠されているらしい……。 世界の読書人を驚嘆させた 知の巨人エーコの問題小説 [完全版]刊行! これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、バスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012年版に作者自身が寄せた付記も収めた。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。

薔薇の名前[完全版] 下薔薇の名前[完全版] 下

作者自身の訂正、そして『薔薇の名前』覚書、 構想時のメモやデッサン等を併録した完全版! 迷宮の文書館に隠された秘密とは? 中世、異端、「ヨハネの黙示録」、アリストテレース、 博物誌、記号論、ミステリ…… 21世紀の今なお、 読書人を魅了しつづける 碩学エーコが構築した知の大伽藍! 北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。 本文執筆後に刊行された著者自身の覚書、エーコ自身による文書館や登場人物のスケッチなども収録した現行イタリア語版を底本とする、全世界の読書人を熱狂させた問題小説の完全版。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。(現在の版元La nave di Teseoはエーコが私財を投げ打って創設した出版社です)

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP