著者 : 海島千本
手芸店・八戸クラフトに勤めて10年の紬(つむぎ)は、毎日の小さなモヤモヤにつぶされそうになっていた。 リスペクトのない職場、ご都合主義の彼氏、微妙な親子関係… 気にし始めたらキリがないから、すべてに慣れてしまうのがラクだ。すべてにフタをしながら生きていけばいいのだ。 でも、手芸台につけられたタバコの焦げ跡を目にしたとき… このままでいいのか?30歳・紬の「自分を取り戻す」物語。
町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。その手には、朝食用にとっておいたミルクパン。腹はたつが、殺すのはめんどくさい。だが、高値で幼子を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。仕方なく、幼子とともに暮らしはじめたエリシアだったがー。これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。
容姿端麗で成績優秀、完璧な月島桜子。サッカー部で美少年、成績も上位の周防紫生。クラスの一軍女子グループから外されまいと必死の土田千香。野球部出身でムードメーカーの門倉翔平。この4人には秘密があった。それは自分の額にツノが生えはじめていること。4人はひた隠しにしていたが、転校生の水瀬和葉に見破られて!?傷ついた15歳たちの、戦いが今始まる!
剣道に打ち込む少年天条キズナは、ある日師範である祖父から、先祖代々受け継がれてきたという剣を模ったアクセサリーを受け取る。その数日後、脳内に自分の名を呼ぶ声が聞こえるー。声につられて行き、道場裏手の大樹に触れた瞬間、アクセサリーが震え出しキズナの視界はホワイトアウト。気づくとそこは見知らぬ異世界の大地で、現代には存在しないはずの『魔物』にいきなり襲撃されてしまう。「どうしてその剣を使わないの?」そんな右も左も分からないキズナを助けたのはエヴァという謎の少女でー!?『アルカディア=ガーデン』へと繋がる“大地と精霊の物語”が始動!!