著者 : 海鼠
人類と魔族の戦争が始まってから20年。勇者陣営は「ギフト」と呼ばれる希少な能力の持ち主を探すため、各地方を渡り歩いていた。辺境の村に住む少年フェイドは、勇者の訪問により自分が数少ないギフト持ちの一人であることを知る。しかし、それは人類陣営が危険視する「闇の力」のギフトだった…。フェイドのギフトを危険視した勇者は、フェイドの家族や村人を虐殺し始めた。大切な人を殺された怒りと憎悪によって「闇の力」のギフトが覚醒したフェイドは、その能力を使って辛くも勇者陣営の魔の手を逃れる。勇者と人類に復讐をするため、4年に亘り力を蓄え続けていたある日、人族と魔族領の境にある山脈でフェイドは魔王の少女に出会う。「-私と手を組まないか?」これは魔族へと寝返った最強が、勇者と人類に復讐する物語である。
自ら命を絶ったはずの青年は、目覚めると線虫となっていた。他者に寄生することで、能力を得られることを知った元青年は新たな体を得てローと名乗り、あてもなく旅に出る。未開の迷宮を見つけ探索していたローが、最深部で出会ったのは日本語を話す年老いたモンスターで…。
10年間ヒキニート生活を送っていた良夫の運命を変えた村づくりゲーム、命運の村。良夫はNPCのおかげで仕事や家族と向き合うことができるようになっていた。しかし、現実世界で「邪神」のプレイヤーに襲われてゲームの村が壊滅状態となりプレイ不能に…。悲しむ良夫のもとにゲームの村から荷物が届く。中にはNPCの少女・キャロルが!?ゲームの真実を知るために良夫は制作会社がある北海道へ行くことを決意するー!!
引きこもり生活をしていた良夫のもとに届いた村づくりゲーム、命運の村。まるで人間のようなNPCとの生活をきっかけに、良夫は今の自分を変える決意をする。新たな村人も加わり村を拡大しようとした矢先、予想外の奇襲に村が崩壊ー?!
実家暮らしの引きこもり男のもとに届いたテストプレイ用PCゲーム。普通の村づくりゲームかと思いきや高性能すぎるAIのNPCに次第に感情移入していく良夫。ゲームながら懸命に生きるNPCと今の自分を比べて、自らの非力さに苦悩しはじめー。
超難易度ゲーム『ドラゴンデーモンRPG』を愛するプレーヤーの夢、人間救済ルート。ゲーム実況者いもでんぷんは意気込みも新たにそれへチャレンジしていくが、同じように、人間と敵対するヴァンパイアやエルフへ深く関わる者たちがいた。正体不明のルーマニア人と、世界最強のアメリカ軍である。異世界の最終戦争は人類規模で激化していく。はたして『ドラゴンデーモンRPG』とは何なのか。戦禍の真実をいもでんぷんは知ることになる!
ハイテンションかつ軽妙な語り口で人気を集めるゲーム実況者「いもでんぷん」は、圧倒的な難易度と理不尽極まりないシステムで「マゾゲー」としてマニアに愛されるゲーム『ドラゴンデーモンRPG・DX』の実況を始める。プレーヤーキャラの少女クロイに乗り移ったかのごとくゲームは進んでいくが、それが異世界における、熾烈な最終戦争への入り口であることにまだ誰も気が付いていなかった!