著者 : 深田晃司
よこがおよこがお
訪問看護師として働き、ささやかな幸せを掴もうとしていた市子。そんな市子に憧れを覚える訪問先の孫娘、基子。彼女たちの日常は、基子の妹の誘拐事件によって一変した。事件への関与が疑われた市子は、ねじ曲げられた真実と予期せぬ裏切りに直面する。築き上げた二人の信頼関係はもつれ、共犯関係は崩壊し、事態は思わぬ結末を迎えることになりー。『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた気鋭の監督が、転落した女の絶望と希望を描いた、衝撃のヒューマンサスペンス。
海を駆ける海を駆ける
かつて大津波に襲われたインドネシア、バンダ・アチェの海岸に、日本人と思しき一人の男が打ち上げられた。彼は記憶を喪失しており、言葉も喋れない。日本から来たサチコは、その男と出会うことで、運命的な愛に引き寄せられてゆく…
淵に立つ淵に立つ
郊外で小さな金属加工工場を営む利雄は、妻の章江と娘の蛍の三人家族。夫婦の間に会話はほとんどないが、平穏な時間が流れていた。ある日、利雄の旧い知人で八坂という男が現れ、八坂を交えた奇妙な共同生活が始まる。「すでに崩壊していた家族」が徐々に露になり始めて…。
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