著者 : 清水寛子
運命の糸をつむぎ、測り、断ち切るー。ギリシャ神話の運命の三女神をかたどった像のひとつ、女神クロトの像は、ながらくアイルランドの海辺の町コーヴにあるサリヴァン家の家宝だったが、サリヴァン家の長男マラキはその像を悪徳美術商アニタに騙し取られてしまう。その奪還とあわせて、残るふたつの女神像の行方を探るべく、サリヴァン家のマラキ、ギデオンの兄弟はヘルシンキ、プラハ、そしてニューヨークへと赴くが…。巨匠ノーラ・ロバーツの華麗なるロマンティックサスペンス最新作。
運命の三女神クロト、ラケシス、アトロポスをかたどった三体の像の追跡劇のなかで、奇怪な事件が続発する。ヘルシンキでマラキと会った百年前のクロト像の持ち主の子孫ティアの部屋が荒らされる。残る女神像の一つラケシスを所有するクレアは、サリヴァン家のギデオンとともに、ニューヨークで二人を狙ったと思われる殺人事件に遭遇。事件の黒幕は三女神像の独占を狙うアニタなのか?三つの像の行方は、そしてその像に導かれたかのように展開するサリヴァン家三兄妹のロマンスの結末は。
伝説の魔女ファイヤーの血を引くミアは、かつて恋人のサムを深く愛していた。しかしサムはある日突然、一方的にミアを捨てて島を出ていった。心に深い傷を負いながらも、強く生きる道を選んだミア。そんな彼女のもとに、長い年月を経て、サムが舞い戻ってくる。今も胸に熱い思いを秘めているミアは、ふたたび彼の愛を受け入れるべきか、あるいは彼を拒むべきか、選択を迫られる。その選択によって、この島の運命も決まる。伝説の謎がいよいよ解き明かされる“魔女の島トリロジー”完結編。
暴力的な夫から逃れるために家を飛びだしたネルは、アメリカ各地を渡り歩いた末、マサチューセッツ沖に浮かぶ小島にたどり着いた。今から三百年前に魔女の三姉妹がつくったとされるスリー・シスターズ島。到着したその日からカフェでコックとして働きはじめたネルは、二度と男性とは深くかかわらないと心に決めていたが、保安官ザックと出会い、やがて恋に落ちる。そして運命の導きにより、ネルは自分が何者かを知る…。三姉妹の魔女伝説が残る島を舞台とした、愛と友情の三部作第一弾。