著者 : 清水将吾
大いなる夜の物語大いなる夜の物語
50点の絵とともに、この世界の謎に挑戦する哲学ファンタジー。 日常は生きづらい。もつれている出来事と関係の網目、その底を掘ってみよう。この世界を成り立たせて原理って、いったい何なのか。 日常と非日常、光と闇、真と偽、1と2,そして多次元……2項的対立を疑い、身近な謎へとまっすぐに迫る。 そこにあらわれるのは、次元のねじれ、言葉の起源、そして宇宙大の神秘……ヴィジョンの大冒険。 それでもやっぱり、日常はつらいもの、それは変わらないのだろうなあ。なぜだ ろう? 世界は謎だらけ、疑問だらけ。それは、世界が一つの疑問から生まれた からだった。 数も、言葉も、物も、すべては〈はじまりの疑問〉から生まれたのだった。人間 もそうやって生まれた。だから、一人一人の人間には、謎の切れ端が宿ってい る。そして、僕にだけ、〈はじまりの疑問〉が宿った。でも、なぜ僕に?
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