著者 : 港岳彦
小説 あゝ、荒野 後篇小説 あゝ、荒野 後篇
プロボクサーを目指し共同生活を始めた、少年院帰りの不良・沢村新次と、庄屋で働く引っ込み思案な二木建二。性格は対照的だが、二人はいつしか深い絆で結ばれていった。だが、見ず知らずの人を憎み、打ち負かすことへの疑問を払拭できない建二は、自分を変えるために、唯一の友人である新次を対戦相手として意識し始める…。心の空白を埋めようともがく二人の若者と彼らをとりまく濃密な人々。運命に翻弄されながらも必死に生きる人間の切なくも苛烈な物語。寺山修司の長編小説を、現代を舞台に蘇らせた映画版を完全ノベライズ。感動のラストを迎える後篇。
小説 あゝ、荒野 前篇小説 あゝ、荒野 前篇
二〇二一年、新宿。少年院帰りで、住む家も仕事もない沢村新次。吃音障害と赤面対人恐怖症に悩み、他者との関係を築くのが苦手な二木建二。ある日、対照的な二人の若者が、プロボクサーを目指し、さびれたジムで奇妙な共同生活を始める。やがて二人は友情を育み成長を遂げていくが、その一方で、母親との離別、父親からの暴力、仲間の裏切り…、それぞれが抱える問題に向き合うことになる。新宿という都会の荒野の真ん中で孤独と戦い、誰かと繋がりたいと渇望する人々を描いた、魂を揺さぶる青春物語。寺山修司唯一の長編小説を現代に甦らせた映画版をノベライズ。
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