著者 : 滝川さり
めぐみの家には、小人がいる。めぐみの家には、小人がいる。
群集恐怖症を持つ小学校教師の美咲は、クラスのいじめに手を焼いていた。ターゲットは、“悪魔の館”に母親と二人で住む転校生のめぐみ。ケアのために始めた交換日記にめぐみが描いたのは、人間に近いけれど無数の小さな目を持つ、グロテスクな小人のイラストだった。机の裏に、絨毯の下に、物陰に。小さな悪魔は、あなたを狙っている。
お孵りお孵り
橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷である九州山中の村を訪れていたが、そこで異様な儀式を目撃してしまう。実は村には生まれ変わりの伝承があり、皆がその神を崇拝しているというのだ。佑二は言い知れぬ恐怖を覚えたが、乙瑠の出産でやむを得ず村を再訪する。だが生まれた子供は神の器として囚われてしまい…。佑二は家族を取り戻せるのか!?一気読み必至の第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作。
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