著者 : 瀬戸千也子
デウス・マシ-ン(上)デウス・マシ-ン(上)
21世紀、〈超恐慌〉に喘ぐアメリカ合衆国はローン債務者が激増。失業率は30%となった。そんな国民の窮乏をよそに政府の金の一部が不正に動く。通常のコンピュータでは手に余る、DNAの遺伝子配列の組み替え。その神の領域に挑戦すべく“自分で考え学習する”コンピュータが設計される。しかしその陰でうごめくグループには、第二次世界大戦で日本軍が行った細菌実験に異常に執直をもつ男が。第二のジュラシック・パークの呼び声高いテクノ・スリラー堂々登場。
デウス・マシ-ン(下)デウス・マシ-ン(下)
パラヴォルヴ社にもぐり込んだマイケル・ライリーは“自分で考える”コンピュータのなかに“知能を持った”新しい命の胎動を感じる。一方、新種のウィルスを合成する研究所に、衛星モデムを経由して遺伝子を守ろうとするイントロンが侵入した。絶対に漏れないはずの細菌が外へ…。細菌兵器用の媒介生物は蝿にとりつき、DNAを吐きだし、ひとつの破壊命令を伝えながら恐ろしい速さで進化していく。最新のテクノロジーの恐怖が不気味なリアリティで迫る21世紀スリラー。
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