著者 : 片山直明
ー働くとは。生きるとは。 1984年、バングラデシュ・ダッカ。 現地駐在員としてインフラ事業を担っていた片岡章二のもとに、ある日の午後、衝撃的な一報が届く。 バングラデシュ航空機がダッカ空港近くで墜落。住吉商事からの出張者二名が乗っていたらしい。 なぜ彼らは、「死にたくなければ乗るな」と警告されていたはずの“午後便”に乗ってしまったのか……。 彼らの行動の背景にあったのは、組織への厚い忠誠心だった。 実際に起きた航空事故をもとに、国境を越えて働くことの過酷さとロマン、そして“会社”という巨大な論理が個人の命を飲み込む不条理を描き出すノンフィクション小説。 ※この書籍は2021年に出版された『安息日は二度と来ない:ダッカ1984・航空機事故とある商社マンの葬送歌(レクイエム)』のリニューアル版です 目次 プロローグ 1 ネバー・オン・サンデー 2 ハンガー4 3 地獄の沙汰も金次第 4 火葬の村 5 深夜のスピークアップ 6 懲罰人事 7 肥溜め商社 8 社長のお忍び 9 男子単優勝 10 結論はUFO 11 自衛隊の手つなぎ鬼 12 ワシントンDCの桜 13 二度目の懲罰人事 エピローグ あとがき 著者プロフィール
異文化と欲望が交錯する、熱き商社マン小説ー。 40歳を迎えた総合商社マン・片岡章二は、キャリアの行き詰まりを抱えながら、インドネシア・中部ジャワの地に降り立つ。 任されたのは、大型発電所の設計から調達、建設までを一括で請け負うEPCプロジェクト。 国家間の利害、異文化の価値観、企業の思惑が交錯するなか、片岡は多くの葛藤と選択を迫られていく。 仲間への信頼と裏切り、家族との別れ、そして、責任の重さに打ちのめされながらも前に進む日々。 現場で起きるトラブルの数々と、交渉の駆け引きの末に彼がたどり着いた“答え”とはー。 世界を舞台に戦う商社マンのリアルとロマンを描いた、心揺さぶる本格ビジネス小説。 ※この書籍は2022年に出版された『商社マンたちの協奏曲ーー発電所EPCの男たち』のリニューアル版です。 目次 プロローグ 1 戸惑い 2 気付き 3 始まり 4 三銃士 5 強み 6 また一難 7 ホスピタリティ 8 バキバキ 9 紙 エピローグ エピローグ 1 エピローグ 2 著者略歴