著者 : 牧原勝志
27作家書き下ろし競作集。第二回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品収録。
ニューヨーク州北部を人知れず流れる川、ダッチマンズ・クリーク。妻を癌で失ったエイブと、交通事故で家族を一度に亡くしたダンは、釣りに打ち込むことで孤独と喪失感に勘えていた。二人は新たな釣り場としてその川に向かう途中、一九世紀から始まる長い話を聞く。それは、ダッチマンズ・クリークの水源に沈んだ町と、愛する者を失った男たちが謎の“漁り人”と結んだ契約にまつわる、奇怪な物語だった。そして、“漁り人”の伝説は、やはり愛する者を失った二人の釣り人を引き寄せていく…魔の川へと!二〇一六年ブラム・ストーカー賞長編賞受賞作。二一世紀アメリカのホラー界を先導する俊英の代表作、ついに邦訳!
「幻想と怪奇」叢書第二弾はエドガー賞受賞作家作品 『ボトムズ』(2001 年)、『ダークライン』(2003 年)など日本で もベストセラーを送り続ける鬼才が本領を発揮した西部怪奇 小説=ウィアード・ウェスト。 二挺拳銃の牧師ジェバダイア・メーサーが、布教の旅の あいだにゾンビや吸血鬼、異次元の怪物どもと闘う。 ゾンビと戦い先住民の呪いを解く長篇Dead in the West に加え、「凶兆の空」ほか四短編を収録。
心霊現象研究協会の調査員ミス・レーンは、ある事件を機に職を捨て故郷ロンドンへ。「求む、諮問探偵の助手」の広告に惹かれ訪れた先で迎えたのは、少年のような風貌だが博識のジャスパー・ジェスパーソンだった。二人は原因不明の夢遊病に悩む紳士から依頼を受けるが、その最中、霊能者たちが次々と失踪する怪事件に直面する。ヴィクトリア朝の英国を舞台に、良き「相棒」の探偵二人が活躍する、オカルト・ミステリの怪作ここに登場!
夜毎、霧深いロンドンで開かれる降霊会。公演を控えながら消えていく霊能者たち。諮問探偵と助手は徐々に、夢遊病と連続失踪事件を結ぶ人物に迫っていく。だが、ミス・レーンが何者かに誘拐された!相棒の救出に焦操するジャスパー。ミス・レーンの、そして霊能者たちの運命は?『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者、G・R・Rマーティンが「コナン・ドイルも認めたに違いない」と称賛する、オカルト・ミステリの快作!