著者 : 珠川こおり
マーブルマーブル
東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂を、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。小説現代長編新人賞受賞後第一作。
檸檬先生檸檬先生
私立小中一貫校に通う小学三年生の私は、音や数字に色が見えたりする「共感覚」を持ち、クラスメイトから蔑まれていた。ある日、唯一心安らげる場所である音楽室で中学三年生の少女と出会う。檸檬色に映る彼女もまた孤独な共感覚者であった。小説現代長編新人賞受賞!十八歳が放つ鮮烈なデビュー作。
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