著者 : 田才益夫
ある作曲家の生涯ある作曲家の生涯
主人公フォルティーンは、若い頃から芸術家気取りの思い上がりで、ありもしない作曲をネタに若い女を口説いたり。名声を求め、ヒマと怠惰の生活から生じた妄想の超大作オペラの実現に、全身全霊を傾ける。剽窃・模倣はもちろん、ありとあらゆる手段を駆使して出来上がるものとは…。人間の魂の真実を究める、チャペック絶筆にして傑作。
クラカチットクラカチット
原子爆薬“クラカチット”のレシピー取得に賭けて発明者プロコプがたどる、恋と冒険のロマネスク。作品発表時に二十数年後の核兵器製造にかかわった物理学者たちの良心の行動を予見した問題作。
PREV1NEXT