著者 : 由布木皓人
白き媚肉・悶え白き媚肉・悶え
高校入試を終えてすぐ入院し、一学期を休学したぼくのために両親が用意したのは、ブロンドの美人家庭教師と2か月間カプリ島で“勉強”の遅れを取り戻すというカリキュラムだった。蠱惑的な彼女の姿態に魅せられた童貞のぼくが覗き見たバスルームでは、刺激的な光景が目撃される。充実した夏、ぼくの性は恐しいほどの進歩を遂げる。
不倫の報復不倫の報復
ドアの前に男が一人、険しい顔をして立っていた。多岐島には男の用件の察しはついた。この男の妻と不倫をしていたのだ。男は多岐島に、「俺の女房がされたことと同じことを、お前の奥さんにしてやる」と脅した。多岐島の妻は、初めは恥ずかしがっていたが、肉壺のなかに、人指し指と中指を埋め込むと感度よく反応した。背を反らせ、恍惚の表情をみせた。-「不倫の報復」より。表題作のほか、九編を収録した官能小説作品集。
肉欲の怪人肉欲の怪人
門脇浩一郎に会ったのが間違いのもとだった。僕はポルノ作家だが、無頼の小説家を名乗るこの男と意気投合して、自分の家にある土蔵を貸すことになった。やってきた門脇浩一郎は、土蔵に女を引っ張り込み、酷く猥褻な行為を、僕に覗かせるのだ。しかも、この男は巨根だった。二十センチはあるように見えるモノが、テラテラとピンク色に輝き、ぱんぱんに膨らんで、膣口をミリミリと押しわけて、もぐりこんでいった。
美姉妹コレクタ-美姉妹コレクタ-
教師をしながら珍蝶採集に夢を追う正木は、九州の山村で美しい姉妹に出会う。きっかけをつかみ、親しくなろうとするが、激しい拒絶に合う。立腹した正木は、2人を美蝶に見立て、自分にコレクションに加えようと目論む。バッグの中には、麻酔、虫ピン、注射針など、美姉妹を捕える道具が満ちている。
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