小説むすび | 著者 : 白木智子

著者 : 白木智子

夜霧につつまれて二人夜霧につつまれて二人

RITA賞受賞作『愛の扉を解き放つ日に』続編いよいよ登場! オークションハウスの接客係としてはたらくリリーは、かつて窃盗団の一味だった。幼くして両親を失ったあと、叔父によって暗黒街に否応なく引き入れられたのだが、普通の暮らしがしたいと切望し、教養とマナーを身につけ、身元を隠してようやく今の仕事につくことができたのだ。しかし叔父には、悪事に手を貸さねば周囲の人に過去をばらすと脅され、窮地におちいっていた。 子爵家の次男クリスチャン・ストラットンは、かつて軍隊に所属していたころの勇敢な行為により、人々の尊敬をあつめている。しかし、その武勲ゆえに、敵国ロシア軍の元将軍ボルコフに逆恨みされ、愛する者すべてを奪ってやると宣言された。戦場から帰国してみると父はすでに亡くなっており、やがて兄も謎の死を遂げた。思いがけず子爵の重責を担うことになったクリスチャンは、これ以上家族を危険にさらしたくはないと、消息を絶ったボルコフの行方を捜しはじめる。そんな折り、ボルコフの持ち物だった燭台がオークションにかけられるという情報を得て、調査に乗り出したオークションハウスで、リリーと運命的に出会った。 悲しい過去をもつふたりは、やがて心を寄せ合うようになる。追いかけてくる魔の手をはらい、幸せになれる日はやってくるのか……!?

募る想いは花束にして募る想いは花束にして

大人気シリーズ、《メイデン通り》第9弾! 公爵の娘イブは、なによりも平穏な毎日を望んでいた。外出はせず、細密肖像画を描き、小さな屋敷で静かに暮らしていたいと。それは心の傷を思い出さないようにするためだった。しかし、イングランドを離れた兄の代理で、ハート庭園の持ち主エイサ・メークピースのもとを訪ねたときから、彼女の生活は一変する。 イブの腹違いの兄であるモンゴメリー公爵から資金の提供をうけ、古びた庭園と園内の劇場の再建をめざしているエイサ。その出資の打ち切りを彼に告げるのがイブの役目だった。そんな出会いのきっかけゆえ、はじめは反発しあっていた二人。しかし、エイサは貴族的で取り澄ましていると思っていたイブの寂しげな陰がどうしても気になってしまい、ほうっておけない。また、イブも彼の劇場に賭ける情熱とたくましさに魅せられる。少しずつ心を通わせていくなか、イブはエイサに絵のモデルになってほしいと依頼して……癒やしと再生の愛の物語。

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