著者 : 白石まみ
高校生の岡崎直樹を殺人者へと仕立て上げた川上邦明の遺体が発見された。刑事企画課特別捜査官の東堂定春は、ミハンシステムにおける過去2件のテストケースで関わった人物が事故死、失踪している点に注目する。彼らに共通しているのは、法で裁けなかった犯罪者だということだ。妻と娘を殺された井沢範人をはじめ、犯罪被害者となった過去をもつミハンメンバーの関与が疑われる。捜査が進むなか、川上殺しの重要参考人として連行されたのは井沢だった。犯人は井沢なのか、それとも別の人物か。そして桜木泉の“死”の真相は…?数々の謎が解明されていき、いよいよ物語は衝撃のクライマックスを迎える!
2018年、警視庁では、ビッグデータをもとに過去のさまざまな犯罪と照らし合わせ、AIが統計学的に危険人物を割り出して未然に重大犯罪を防ぐ捜査方法、通称“ミハンシステム”のテスト運用が秘密裏に始まっていた。この“ミハン”のチームリーダー・井沢範人は、明るく振る舞いながらクセ者ぞろいのメンバーをまとめようとする。だが井沢自身も、過去のある事件から、時に狂気じみた一面をみせる闇を抱えていた。ある日、メンバーの一人で元特殊捜査班に所属していた山内徹のかつての相棒で、任務中に失踪した捜査官・桜井泉が遺体で発見されたという知らせが…。予測不能な展開から目が離せない!
健康器具会社で働く美菜子に企画部への異動辞令が下りた。6年越しの希望が叶い喜んだのも束の間、勤務先が畑とわかり、美菜子は「元カレと結婚しておけばよかった」と落胆を隠せない。しかも共に畑を運営する区の職員、河田は神経質で無愛想この上ない。二人は開園イベントの準備にとりかかるが…。都会の畑で始まる不器用な恋の行方。
彼氏いない歴=年齢のOL、直美29歳。仕事も家庭も手に入れたいと願う、陽子30歳。お嫁さんになりたい歴女、麻衣子27歳。自分とお金しか信じない女、聡子33歳。女子会好きの現代っ子、愛21歳。仕事に疲れてしまった、千草37歳。どこにだっている、ごく普通の私。普通に恋だってしたいのに、なんで恋人ができないの?いったいどこに、私の「恋」はあるの?今を生きる女性たちの声が連作短編になりました!
都内の大学を卒業し、特に夢もなく起業でもしようと漠然と考えていた瑛介は、バリバリの広告マンだった父が突然会社を休み始めたことをきっかけに、唯一家族との記憶の残る小笠原諸島への移住を提案。やがて父母とともに小笠原に渡った瑛介は、ツアーガイドの涼太や同い年の里彩たちと出会い、ある夢を見つけていくー。
東京で働く友里子の母校が、近くの高校に統合され、閉校することになった。所属していたヨット部のOB会が開かれることになり、好きだった佑介に久々に会えることを期待して、参加することに…。高校を卒業して十七年。就職、結婚、とそれぞれの人生を歩んでいた彼らは、いろいろな悩みを抱えていた。『探し物は恋なんです』などで評判の著者が、等身大の男女たちの生活・恋愛・仕事を描く。書下し友だち小説。
熱いハートで不可能を可能にする男!あの『日本の元気!』矢島金太郎が登場だ!-東日建設と合併したばかりのヤマトでは、社長の交代を巡ってきな臭いウワサが…。そんな折、突然、社長室長を命じられた金太郎。持ち前のヤル気で新社長・丸山に命がけで尽くすことを誓うのだが、丸山と彼を取り巻く人たちの不審な動きが、次第に大事件へと繋がっていく…。大人気TVドラマ初のノベライズ。