著者 : 皐月めい
病弱だった前世の記憶を持つグレンヴィル伯爵家のヴィオラ。不自由だった前世を取り戻すために今世では人生を楽しみ尽くすつもりだったが、父親同士が親友だったという、王国を代表する大貴族フィールディング公爵家の長男との結婚を決められてしまう。氷の薔薇と謳われる美貌の次期公爵・アルバートとの結婚は自由を求めるヴィオラとしてはうれしくないが、病に伏した公爵の頼みは断れない。盛大な結婚式を終え、ろくに食事もとれないまま初夜を旦那様ーアルバートと迎えるはずが、3時間以上も待たされ、現れて早々に言われたのは「…あなたに、ひとつだけ言っておきたいことがある」「はい」「私があなたを愛することはない」「は?」そちらがそのつもりなら私も自由にやらせてもらいます!マイペースで楽しそうに過ごすヴィオラに、暗い雰囲気だった公爵家、そしてアルバートも少しずつ変わっていくが、彼がそうなったことには理由があってー!
王宮薬師として働き始めたソフィアは、街中で何者かに誘拐されてしまう。混乱も冷めやらぬ中、悪女・ヴァイオレットと体が入れ替わり、事態は一転。人質の自分の救出へと向かうことに。さらに駆け付けた先では、ヴァイオレット(in自分の体)が誘拐犯たちを平伏させていてー?解決したかに見えた殿下殺害未遂の裏で絡む巨悪の首謀者を暴くため、罠を張り巡らせた大舞台が始まる!「私が稀代の悪女だとお忘れかしら?」「私の体、オトリにしないでください〜(涙)」稀代の悪女×薬師令嬢の痛快・倍返しファンタジー第二弾!
引き籠り薬師・ソフィアは『恥知らず』と義母たちに虐げられてきたーはずが、目覚めると、重罪で幽閉された悪徳令嬢・ヴァイオレットと体が入れ替わっていた!?牢獄とは思えない、ふかふかベッドに豪華食、薬草の研究三昧…一生ここで過ごしたい。そう願う彼女に“自分”の体が社交界デビューするという信じがたい噂が届く。自分を操る“彼女”の目的が掴めない中、裏で蠢く王族暗殺計画が動き始める!「ヴァ、ヴァイオレット様、これはどういうことですか!?」「お前、思ったよりも有能ね?」立場が逆転した令嬢コンビが共に隠された国の巨悪へと挑む!稀代の悪女×薬師令嬢の痛快・倍返しファンタジー!