著者 : 相沢次子
奇跡の聖堂(上)奇跡の聖堂(上)
イギリスの地方新聞に勤めるフェンは、ある晩、少女が教会の墓地に入って行くのを目撃する。不審に思ったが彼が後を追っうと、少女は大きな樫の木の下へ行き、一言つぶやいて意識を失った。だが、その少女アリスは実は聾唖者だったのだ。翌日の新聞で報じられたこの事件は大きな反響を呼び、奇跡を見ようと人々が押し寄せた。彼らの目の前でアリスは不治の病人を癒し、自分は聖母マリアの幻影を見たと告げる。果たして聖母が彼女の体に降臨し、この奇跡を起こしたのか?
奇跡の聖堂(下)奇跡の聖堂(下)
少女アリスの噂を聞きつけて、不治の病に脳む人々が続々と詰めかけた。宗教界も、この地を聖地とすべく動きだし、平和な教会は、一転混乱の渦中に。その騒ぎの中、アリスの周囲の人間が次々と怪死をとげ、アリスの身にも奇怪な出来事が起き始める。彼女の体に宿ったのは、聖母の霊なのか?それとも…。事件を追うフェンは、やがて怖るべき事実を知る!ベストセラー作家が、可憐な少女の身に起きた奇跡を軸に、そこに群がる人間たちの欲と野望を描くホラー大作。
PREV1NEXT