著者 : 真鍋繁樹
義なくば立たず義なくば立たず
人を生かす、組織を動かす。日本人の忘れもの。明治維新という回天の大事業を支えたものは何か。-「義」であり「金」であった。幕末長州藩をリストラし、維新を成功に導く基を築いた男、感動の長編。村田清風は、長州藩の藩校明倫館の秀才として藩主側近に取立てられたが、彼の直言は老職には受け入れられず、不遇の時を過ごすことが多かった。しかし難題で起用されると必ず解決して実力を蓄え、遂に就任早々の若い藩主に、一代家老として改革の旗頭に任ぜられ、蛮勇をふるい、艱苦をのり越えて改革に成功する-バブル後の再建に懊悩する日本人必読の本である。
若山牧水・暮坂峠の殺人若山牧水・暮坂峠の殺人
草津温泉に近い暮坂峠の木に吊された繭成金の富豪の死体。東京では地元選出の代議士の奇禍死-。殺人犯と間違われ事件に巻きこまれた若山牧水。「幾山河越えさり行かば-」の歌で知られる牧水は、短歌創作で鍛えた思索と、旅や短歌人脈で得た情報をもとに難事件に挑んだ。首尾やいかに。
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