著者 : 石井睦美
愛しいひとにさよならを言う愛しいひとにさよならを言う
生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、三人が家族だと知っていた。わたしは、三人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまではー。少女・斎藤いつかの出会いと別れを切なくも瑞々しく描く、心ふるえる長篇小説。
から揚げの秘密から揚げの秘密
人見知りの「ひぐま」こと樋口まりあが、米、粉、砂糖などを扱う商社「コメヘン」に入社して九か月ー。秘書業務に加え、社長の来客相手に急きょ出すことになるおもてなし料理作りにも奮闘している。心温かな人々に囲まれ順調な日々を送りつつ、「自分にはなにか足りない」とも感じていたまりあの頭に、あるアイデアが浮かぶ。
ひぐまのキッチンひぐまのキッチン
「ひぐま」こと樋口まりあは、人見知りの性格が災いし、就活をことごとく失敗した二十三歳。ある日、祖母の紹介で「コメヘン」という食品商社の面接を受ける。大学で学んだ応用化学を生かせる、と意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。そして、初出勤の日に目にしたのはなぜか、山盛りのキャベツだった。
ご機嫌な彼女たちご機嫌な彼女たち
離婚に傷つきながら娘と二人暮らす、寧。年下の恋人のいるスタイリスト、万起子。口をきかなくなった娘を抱え、スーパーで働く美香。ハイブランドに勤めるみどり。夫を癌で亡くした崇子の店には、晩ごはんを目当てにワケアりの女性が集まってくる。仕事の愚痴、子育てへの不安、熟年再婚の惑い。惑い続ける女性たちの「バツイチ倶楽部」が始まった!つらいことも多いけれど、仲間とごはんがあれば大丈夫。心あたたまる家族と友情の物語。
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