著者 : 碧風羽
神様からチート能力を授かった状態で大貴族の三男に異世界転生したアルフレードは、ここが異世界転生した人物(使徒)を徹底的に利用しつくす世界だと気づく。世の中に利用されることを回避したいアルフレードは、チート能力があることを隠して生活していくことを決意。使徒認定試験も無事クリア(落ちた)し、使徒巡礼の旅に出ると、そこでこの世界の仕組みや使徒に関する謎が徐々に明らかになっていくー。テンプレ無視の異世界ファンタジー、ここに開幕!
深宇宙から飛来する謎の小天体群 人類の存亡は平凡な三姉妹に託された 日本をはじめとする国々が太陽系内の宇宙空間に機動都市と呼ばれる コロニーを作り、人々の故郷として暮らすようになった時代。 深宇宙よりカリポス・ベルトと呼ばれる、帯状に広がった無数の小天体が 地球に向かって飛来する。 カリポス・ベルトの到来した木星系に調査船団を派遣した国際的組織 「空間災害対策機構」はその実態を把握するが、それは小惑星をも粉砕して しまう「ルピアン」と呼ばれる謎の生命体と微小な天体の集合体だった。 人類はルピアンを迎え撃つため国際空間義勇軍を創設する。 義勇軍部隊の1つ・日本第七軍団の指揮官に選ばれたのは、機動都市・瑞穂で 生まれ育った女子高生、葦沢すばるだった。 ※この物語は、Webサイト「YOMBAN」に掲載された作品を改稿、 書き下ろしの短編「後伝初めての狩り」を加えて初書籍化したものです。
毒蟲大好きな玲琳王妃に新たな災難が……? まだ十五歳の李玲琳が、新興国である魁の若き王・楊鍠牙のもとに嫁いでいくらかの月日が過ぎた。相変わらずの高飛車かつ思考回路が理解不能な変わり者、そして周囲がドン引くほど蟲好きの蠱師(百の毒蟲を殺し合わせ、最後に残った猛毒の「蠱」を操る術師)として、夫の意向などものともせずに飄々と新婚生活を送っている玲琳だったが……。そんなある日、魁の王宮に激震が走る。国王の鍠牙が玲琳以外に側室をもつというのだ。というのも、宮廷内の実力者である姜大臣が「蠱師の力は母から子へと遺伝する」という噂を聞きつけ、玲琳から世継ぎの王子や姫が生まれることを危ぶんだためだった。 変わり者の最強王妃と、その才覚と美貌に反して案外苦労性の国王の、新婚生活の明日はどっちだ!?
残された時間はあと僅かー。シェルタが強大な力を持ち、秘されて育てられた理由ーそれは、命と引き換えに世界を滅亡から救うためだった…!その残酷な運命を知ったカルフとソティラスは、やり場のない怒りを抱えつつ、シェルタを生かす道を必死に探し回る。だがそんな中、世界各地に滅びの予兆が現れて…。シェルタを救うか、世界を救うか。正解のない問いに、悩み、苦しみ、それでもやがて、それぞれの答えにたどり着く。秘された姫と二人の貴人、命がけの愛と選択。果たして最後に残るのはー?愛と選択のファンタスティック・サーガ、完結!
無事アクアテラに帰国したシェルタは、 自分に備わっている強大な力の意味を知るために、 父であり一族の長であるシンティリーオと向き合う決意をする。 しかし、父に告げられた真実はシェルタの想像を超える衝撃的なものだった。 一方、カルフとソティラスは《水の一族》の力と寿命の関係を知り、シェルタのもとに向かう。 秘されて育てられた意味、強大な力の理由、そして、シェルタという名に込められた思い。 様々な思いが交錯する中、物語は核心へと突き進んでいく……。
青い瞳の姫君の立会いのもと、己の望むものをかけて決闘することが許される《騎士大祭》。 年に一度の祭に沸くメガロス皇国に、妹姫のルチヨラの身代わりとして向かうことになったシェルタは、 そこでソティラスとカルフに再会する。 慣れない公務に戸惑いながらも、ルチヨラとしてなんとか役目を果たそうとするシェルタ。 そんなシェルタの前に、ソティラスの元婚約者・イリスが現れて……。
ーー欲しいのは、娘の力と血だ 毒の海に蝕まれた世界で 浄化のカを持つ水の一族(アヴェント)は尊い存在として水の国アクアテラで手厚く保護されていた。そんな中、一族の長の娘でありながら最も力が弱く隠されるように育てられたシェルタは、満足に役目を果たせずにいる自分に忸怩たる思いを抱えていた。しかしある日、部屋を抜け出したシェルタの前に現れた二人の男との出会いが彼女の運命を変えていく。 褐色の肌に冷淡な赤い瞳を持つカビール国の王子カルフと柔和な笑みを絶やさないメガロス皇国の軍人ソティラス。シェルタの事情を知らず、しかし浄化のカが欲しい彼らは、アヴェントの娘であるシェルタを自国に引き入れようと強引に迫ってくるのだが……