著者 : 福澤ゆき
ランドリア王国の文官として激務をこなすフィーノは、政略結婚相手の暴虐で冷酷な公爵家のリナルドに長年虐げられていた。だがある日、不慮の事故で生死を彷徨ったリナルドが目を覚ますと……全くの別人のように変わっていた! 突然降りかかる彼からの愛情に混乱を隠せず、リナルドを避けるように執務に励むフィーノだが、やがて国をも揺るがす大きな事件に巻き込まれていくことになる。 ーーかつてこの国で一人の偉大なる魔法使いが死んだ「プリディーヴァの惨劇」。 リナルドはフィーノがその伝説の魔法使いの生まれ変わりであり、自身にとっての最愛の師匠であったと告白してきて? 「何百年、何千年かかっても、必ずまた巡り合うから。その時は今度こそ、愛し合おう」
異世界で出会った半魔のロイと家族という関係を脱却し、恋人として穏やかな時間を過ごしていた郁実は、ある日突然何者かの力によって元の世界に強制送還されてしまう。再び異世界に戻ると、そこは郁実が消えてから三年後の世界で!?神殿で自身がこの世界に招喚された神子だと言い渡された郁実の護衛につくことになったのは、王弟の息子を名乗り、国随一の騎士へと成長、そして誰よりも再会を望んだロイだった。一方、これまで人間に幾度も裏切られてきたロイは郁実が自分を見捨てて元の世界へと戻ったのではと愛憎の念に苛まれておりー!
お人好しサラリーマンの佐久間郁実がストーカーから逃げるためにマンションから飛び降りるとーそこは、異世界だった!?スローライフどころか食べ物にも困る生活を送っていた郁実だが、半魔の子どもであるロイが“バケモノ”として迫害されているところを庇って保護することに。人間に対して強い恨みを持つロイは傲慢で警戒心も強かったが、ある日高額な賞金を目当てに襲われそうになっていたロイを守るため、郁実は致命傷を負ってしまう。なんとか一命を取り留めた郁実だったが、その日を境にロイは異常ともいえる執着を郁実に対して向けてきて!?