著者 : 秋梨惟喬
砂漠を走る船の道砂漠を走る船の道
「ミステリーズ!新人賞」から、これまで幾編もの短編ミステリが、数多くの才能が見出されてきた。歴史ミステリの第一線に立つ高井忍、中華ミステリという分野で独自の地位を築く秋梨惟喬、ユーモア・ミステリの旗手として期待が高まる滝田務雄、非凡な発想と構成で読み巧者をも唸らせる沢村浩輔、大藪春彦賞受賞のほかデビュー以来破格の評価を受け続ける梓崎優。新鋭たちの輝かしい出発点となった受賞作五編を収める。
黄石斎真報黄石斎真報
20世紀の初頭、清が滅んで中華民国が成立した数年後、江南の仙陽で「黄石斎真報」なる画報が発行された。「黄石斎真報」は、地元の社会問題や事件のみならず、怪しげな話題も取り扱っている。記者の陸亜森、居候の黒蝙蝠らは、新人の林崇徳と奇妙な出来事を取材する過程で、その真相に近づいていく。それらは記事になると同時に、黒蝙蝠らに副収入をもたらしてもいた…記事以上に怪しい記者たちが縦横無尽に大活躍!痛快!中国歴史ミステリー!!
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