著者 : 秦建日子
彼らはなぜ人を殺すのか。人の心を蝕むのは、悪意か、愛か。渋谷爆弾テロ事件から3年。「哀しいな」「え?私、幸せですよ?」「知ってるよ。俺は、それが哀しいんだ」ベストセラー『And so this is Xmas』、『Change the World』そして…三部作、堂々の完結。
夏休みの前夜、公園で小学校教師が殺害された。史上最悪の渋谷のテロ事件から二年、本所南署に異動したばかりの刑事・世田は、元警視庁サイバー班の奇抜すぎる新人女性刑事・天羽史と事件を追ううちに、巷で出回っているAR爆破シミュレーション・アプリ「アイコ」の存在を知る。二年前のテロ事件の真犯人と同じ名前なのは偶然なのか?やがて、被害者と関わりあるらしいレストラン経営者の自宅が目の前で爆破され、偶然、その家で家庭教師をしていたかつての相棒・泉の恋人が重傷を負う。連鎖する事件、暗中模索の中、難航する捜査。そんな矢先、泉が刺されたという一報が世田のもとに入り、さらには天羽が失踪する。事件のキーワードは、世界的人気漫画『ツリー・ブランチ』。そして世田は、その大型イベントが行われる東京ドーム前に立っていた。
栄の女子大小路にあるバー・タペンスで、のんびりとバイト店長を務めていた大夏。ところがそこに大事件が転がり込む!連続女児殺害事件の容疑者になってしまった大夏は、絶縁状態だった姉の美桜に助けを求めるのだが…ホステス、弁護士、大学教授、店の常連客、そして担当刑事、あらゆるネットワークを駆使した先に見えてきた驚愕の真相とは?真犯人が仕掛けた罠に、大逆転の計画で立ち向かう痛快ミステリー!
「これは、戦争です」12月22日、クリスマスを目前ににぎわう東京・恵比寿で爆破テロが発生。すぐに届いた犯行声明で、犯人は日本国首相との生放送テレビ対談を要求、受け容れられなければ次は渋谷で無差別爆破テロを起こす、と予告する。対する首相はテロには屈しないと拒否。そして翌日、最悪の事態が…!圧倒的なリアリティとスケールでおくる衝撃のクライムサスペンス!映画原作。
翌春の廃校が決定した小学校に1年限定で元ジャズプレイヤーの大石が赴任してきた。6年生の真珠は家の手伝いから逃げるために同級生の瑞希、海斗らとジャズ部を作るが、大石の指導により、音楽を鳴らすことの楽しさに目覚めていく。そして小学校最後の夏、ビッグバンドの大会に出ることに…。音楽への愛が溢れる青春小説!
広告代理店で働く25歳の優子は、パワハラ&激務のせいで仕事中に倒れてしまう。精神科を受診するも、患者の話を全く聞かず自分の話ばかりの超変わり者医師・小畑にあたり、踏んだり蹴ったり。しかし治療のために仕方なく訪れた野球場で優子は、日本人メジャーリーガーを巡る、摩訶不思議な物語と出会い…爽快な感動作!
人生の大半をイケメンに振り回されてきた陽子は、できちゃった結婚し実家を飛び出す。しかし、夫の浮気で離婚、さらに家も仕事も失い、6歳の娘と仕方なく、宇都宮で餃子店を営む父の元に帰る。知らない間に閉店していた店を復活させようと奮闘する陽子の前に、新たなイケメンが現れ…監督&脚本・秦建日子の映画、小説版。
外務省職員が犠牲となった轢き逃げ事件。ただちに犯人として危険ドラッグ常習者が逮捕される。しかし、新宿署に異動した雪平のもとに「警察が逮捕したのは全然違う人だ」という目撃者からの電話が…。やがて事件を追う雪平と仲間に悲劇が襲いかかり、真相を暴くため、彼女は海を渡る。ベストセラーシリーズ、最新作!
リストラ直前の中年男、駆け出しのシナリオライター、離婚目前のキャリアウーマン、本命になれない30歳のOL-。一生懸命生きているけど、ちょっと不器用な人たちに起こる、小さな奇跡が連鎖して…感動の連作小説。
恵比寿、渋谷、そして…連続爆弾テロ犯の要求は日本国首相とのテレビ生対談。圧倒的知識を持つ爆弾テロ犯の目的は何か?『アンフェア』シリーズ(原作)、ドラマ『そして、誰もいなくなった』(脚本)の作家が放つ、ノンストップのクライムサスペンス!
三重県桑名市。廃校まであと一年の小学校にJAZZバカの先生がやってきた。退屈な毎日と家の手伝いから抜け出したい子どもたちは、急遽「ジャズ部」を作ることに!一方、町の雇用を支える蛤サプリの工場が経営不振から大規模なリストラを行うことになり、大人たちは大モメ。親たちの事情に振り回されて悩み、慣れない楽器に悪戦苦闘しながらも子どもたちはJAZZの楽しさに目覚め、やがて…笑って泣けて、ちょっとしんみり。元気が出ること間違いなしの青春ローカル小説!単行本スペシャルエッセイ「監督、三重を行く」収録!
不可解な異動で、新宿署組対課勤務となった雪平にかかってきた一本の電話。危険ドラッグ常習者によって外務省職員が轢き逃げされたその事件には、あまりにも多くの謎が残されていた。新宿署の杜撰な捜査。杳として行方が知れないもうひとりの被害者。奇妙な行動をとる新任署長。韓国から来た男。やがて、真相に迫る雪平とかけがえのない仲間に悲劇が襲いかかるー仲間への思いを胸に海を渡った雪平を待つ哀切な真相とは?歳を重ね、左腕が麻痺し、もはや「捜査一課検挙率No.1」ではなくなった一人の刑事・雪平夏見が、シリーズ最大の闇に挑む!
建設中のアパートに停めてあった車が何者かに放火された。消火活動中、突然の爆発で消防士の峯岸が殉職してしまう。夫を失った妊娠中の妻・亜希と近所の住人たちは消防団「夜回り隊」として真犯人探しに乗り出す。一方、峯岸が乗っていた車の買い取りを担当するディーラーの吉岡は、車中で遺書を発見した。そこには峯岸の秘めた決意が書かれていた…。ひとりの勇敢な消防士の死をめぐる、遺された者たちの葛藤と再生の物語。
これは冤罪だー民間科捜研に所属する理系女子・桐野真衣は、被害者の傷の写真をみて確信した。なのになぜ容疑者の青年は罪を認めてしまうのか?変人揃いの同僚とともに捜査を続ける真衣は、極秘裏に捜査されていた「赤鼻のトナカイ連続殺人」に出くわす。すべてをつなぐ線とは。「アンフェア」原作者の新シリーズ第二弾。
シングルマザー刑事・高子と相棒の新人・葵が「プラダを着た死体」事件をめぐって大バトル!?南麻布の高級マンションで女性が絞殺された。ひょんなことから事件解決をかけて高子と対決することになった葵は、トンデモない潜入捜査をするハメに…。ルール無用の凸凹コンビがふたたび爽快に突っ走る!
婚約破棄された上に、ダニ研究の仕事までリストラされた桐野真衣(32歳)。どん底から飛び込んだ民間科学捜査研究所では、勤務早々から、顔に碁盤目の傷を残す連続殺人に遭遇する。変人の同僚に囲まれながら科学捜査で事件に迫るが、そこには意外な結末がー。「アンフェア」原作者による、待望の文庫書き下ろし新シリーズ。
「ひとごろし、がんばってください」-幼い字の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を惨殺し、水に沈めた。残された「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。二ヶ月前の事件で負傷し、捜査二課を離れ、娘・美央からも引き離された雪平は、娘への思いに揺れながら、再び捜査へ…。
「殺人ビジネス、始めます。新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」-左胸にアイスピックを突き立てられた死体の口には、赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。殺された男の名は…雪平夏見、最も哀切な事件が幕を開ける。
会社員、高校生、編集者…面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた…最注目作家、驚愕のデビュー作。