著者 : 稲垣足穂
ヰタ・マキニカリスヰタ・マキニカリス
ヰタとは生命、マキニカリスはマシーン、機械、からくりつまり宇宙博覧会の機械館だというほどの意味です。…ヰタ・マキニカリスの理想は、少年少女の結合の上に生れる新文明、コバルト色の虚無主義です(稲垣足穂)-足穂が放浪生活でも原稿を手放さなかった奇跡の書物が、文庫で初めて一冊になった。恩田陸、長野まゆみ、星野智幸各氏推薦!「21世紀タルホスコープ」第1弾。
ヰタマキニカリス(2)新装版ヰタマキニカリス(2)新装版
「足穂の世界は滅法楽しい遊園地なので、ガス燈も点ればウォーターシュートやメリーゴーラウンドもある。古い絵草紙屋や活動写真館(…)人びとは“薄羽蜉蝣の翅に似た衣服”を着てぞろぞろと歩く」(中井英夫、巻末書下しエッセイより)-そのエッセンスをタルホ自身が精選した名品集の後半に、夢幻的な小自伝ともいえる「随筆ヰタ・マキニカリス」を併録。
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