著者 : 篠原慎
地球で最も深いと言われる太平洋のマリアナ海溝。その深海では太古の昔に絶滅したはずの巨大ザメ“メガロドン”が密かに生き残っていたー。突然、海洋研究所に招かれたジョナスは、昔、深海探査艇の敏腕操縦士だった。事故で仲間を喪って以来、初めて海に潜った彼を待ち受けていたのは、地球最大にして最恐のモンスターだった…。体長20メートル、体重20トン。巨大ザメと人間の死闘を描く迫真のパニック・アクション小説!
弁護士デクスターの裏稼業は、「人狩り」。世界中に逃げた凶悪犯を捕らえ、法の手に引き渡すまでが彼の仕事だ。今回の依頼人は財界の大物で、ボスニアで孫を殺した犯人を捕まえてほしいというものだった……。
早速、仕事に取りかかるデクスターだが、なぜかCIAも同じ男を追っていた。一人の男の行方をめぐって、両者の激しい攻防が続く。そして、時計の針は着々と2001年9月11日へと進んで行くーー。
脚の悪い老人がごろつき二人組に襲われる。被害者は身元不明のまま死亡、犯人は直ちに捕まり、有罪確実と見られていたのだが……(「戦士たちの挽歌」)。圧倒的なストーリーテリングが冴え渡る傑作短編集。
タイ・バンコク発ロンドン行きの飛行機中と、ヒースロー空港の税関を舞台に密かに繰り広げられる麻薬取引を巡る攻防を描く表題作ほか、著者初挑戦のラブストーリー「時をこえる風」を収録。傑作短編集第2弾。
ウォール街最古の歴史を誇る名門投資銀行で、20代にしてM&A(企業買収)部門最年少パートナーに抜擢された実力の持ち主、アンドルー・ファルコン。彼は洋々たる人生を歩むべく実業家に転身するが、思わぬ悲劇が襲い、一転してすべてを失う。そんな彼のもとにアメリカ史上最大の企業買収の依頼が舞い込んだ。続々と課せられる悪条件の中、無謀ともいえる巨大マネーゲームに知力、体力そして気力の限り、敢然と挑むファルコン。だが、その壮大な乗取りは、巧妙な罠が張り巡らされた、邪悪な欲望と怨念のプロジェクトだった-。