著者 : 簗田順子
BTSのRMも読んだ、詩人ファン・ギョンシンのエッセイ。夜11時の静寂に漂う記憶を描く。秋から冬、春、夏へと続く季節を巡る120篇が読む人の心と時間にそっとまじわり、一日の余韻を優しく映し出す。 一日がすべて過ぎ去り、次の一日がまだ遠くにある──そんな夜の11時という時間。その時間に宿る、記憶のかけらたちを描き出した、詩人ファン・ギョンシンによる深く沈んだ思索のエッセイ。 秋から始まり、冬、春、夏へと続く120の小さな文章たち。移ろう季節の中で、静かなまなざしと共に綴られた言葉は、読む人の心にそっと触れ、まるで誰かの一日を一緒に過ごしているような感覚を呼び起こします。 彼女が綴った言葉は、心の奥をすり抜けて耳もとにそっととどまり、ふと視線を上げたとき、自分の一日を振り返らせてくれます。季節が過ぎ、陽が落ちるその場所に腰をおろし、私たちがかつてほんの少しだけ立ち止まった時間と空間を描き出します。 明日のことさえ見えないような日々でも、それでも、花は咲いてまた散って、風は吹いてまた去っていく、 変わってしまったもの、そしてこれから変わっていくもの。それらをただ見つめながら、そこに静かに立っていれば、それでいいのだと、そんなメッセージを静かに伝えてくれます。
鉄血の未亡人、ブラック・ウィドウ、ノイヴァンシュタイン城の魔女ーー。 すべてシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉だ。 貧しい家族の手によって、ノイヴァンシュタイン侯爵の元へ後妻として嫁がされたシュリー。 しかし、夫に先立たれ残されたのは莫大な遺産と、きょうだいほどしか歳の変わらない四人の子どもたち。 世間から陰口を叩かれながらも必死に家を守り、一滴も血のつながっていない子どもたちを育て上げた。 そうして迎えた長男ジェレミーの結婚式の日。 今までの努力が実を結び、ついに継母の役目を終えて苦労が報われるのだ! しかし、それは彼女のとんでもない勘違いだった。 ジェレミーから結婚式に来るなというあまりにもひどい通告を受けたシュリー。 そのまま城を飛び出し馬車に乗り込んだ矢先事故に遭い命を失ったーーはずが、目を開けると七年前の夫の葬儀の日に戻っていて……!? これ以上苦労するのはゴメンだ。 二度と以前のような生き方はしない! 十六歳の継母・シュリーの、第二の人生の幕が開く!
韓国で20万部突破のエッセイ! 「完璧でなくても平気。 それでもうまく回るから」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 著者はメチャメチャに散らかったキッチンを見て、まるで自分の心と同じだと告白する。 床に落ちたガラスの破片で足を切りながらも、子どもを安全なところに移す……。 そして浴室で泣きだしたらとまらなくなり、「私に必要だったのは涙だったんだ。つらい気持ちを吐き出す涙だったんだ」と気づく。 泣きたいときに泣ける秘密の場所をもつこと。 人のつまらない言葉は聞き流すこと。 SNSと距離を置くこと、たまにはひとりで映画を見に行くこと。 少しずつの積み重ねで、自分の人生は取り戻せる。 完璧でなくても大丈夫。 「良い妻」「良いママ」にならなきゃという強迫観念を捨てよう。 いつも周りのために頑張って、ほったらかしにしていた自分自身に、あたたかい言葉をかけてあげよう。 第一章 他人の視線から自由になる 第二章 やりたいことが何だかわからない私へ 第三章 君に会って知ったこと 第四章 寂しさにとらわれないために 第五章 自由に生きるために 第六章 自分と一緒にずっと幸せになる