著者 : 米崎邦子
永遠の宿る場所永遠の宿る場所
レイチェルは暴漢に襲われかけたところを、たくましい男性に助けられた。夜道で顔も見えないというのに、その男性の発する危険な香りは暴漢以上だ。震えるレイチェルを残し、彼は名乗りもせずに立ち去った。だが翌日、その男性がカレン・ローガンだとわかって、レイチェルは愕然とするが、なぜか激しく胸が高鳴った。この町に彼を温かく迎えるものなど1人もいない。15年前、謎の死をとげたカレンの父親を殺害したのは彼だという噂が流れているというからだ…。彼女は、僕のような男が触れていい存在ではないー元特殊空挺部隊の鋼のような肉体で、カレンはレイチェルへの愛に煩悶する。
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