著者 : 緒花
自社の社長が勇者として異世界に召喚され、それに同行する羽目になってしまった秘書の桃香。取引先となった異世界の担当者は、聖騎士という肩書きを持つ超美形の王子ヴィルフレッドだった。好みの属性てんこ盛りな彼に桃香の胸は躍るが、初対面から呼び捨てられたり、連日仕事場に押しかけてきたりと、中身は全然好みじゃない!なのに、言い寄る令嬢たちに困った王子の依頼で恋人役を演じるうちに、そばにいないと寂しくなっちゃうのはなぜ…?
筋金入りの腐女子から侯爵令嬢に転生したフィニは、今日も今日とて国王ロランの“総受け”妄想に心血を注ぐ日々。月のように冷たい美貌と哀しい生い立ちを持つ彼が、腹心の部下たちに愛される物語を創作して、腐女子の血を滾らせていた。それなのにある日、父である侯爵の勘違いによって、なんとロランの妃候補として後宮入りすることに!?ちょっと待って、私が推しの隣に立ってほしいのは素敵な“攻め”であって、私自身ではないんですけどー!!
田舎育ちで魔導一筋な伯爵令嬢のテティスは、魔導武闘大会で優勝した褒美として第三王子ベリザリオの婚約者に指名される。魔導三昧だった自分が「愛され末っ子王子」と人気な彼の妃なんて無理すぎる!全力で嫌がる彼女だったが、ひょんなことから国家転覆の陰謀に巻き込まれてしまう。その上、黒幕ををおびき寄せるために王子と同居するはめに!?押しつけられた婚約者同士ギクシャクしていた二人だが、共に暮らすにつれて関係性に変化が…?
入社前に就職先が倒産した渚。ひとまずバイトに励んでいたが、「どうせお前が就職できるのはうちの会社ぐらいだ」と家族はバカにするだけ。ある夜、すさんだ気持ちで家出した渚は、神社で迷い猫チャーと出会う。入れ替わりを願ったところ、翌朝、渚たちは本当に入れ替わってしまう。チャー(中身は渚)を探しにきた男・上小路に拾われる渚(中身はチャー)だが…?